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日経平均は一旦調整へ


先週までの日経平均は一ヶ月間でめざましい上昇を見せ、一気に一時震災後高値を超えました。ただ、震災後高値にタッチすると目標を失ったのか下落方向に動き、金曜日中は週末の手仕舞いも手伝って結果的に高値寄りとなりました。明けた月曜日は下げましたが、この下落はアメリカで週末に発表された雇用統計が市場予想を大幅に下回ったことを受けてNYダウが下げたためと考えられます。
日本国内には強い材料はあまりありませんが、世界市場から日本の国際市場や円建ての投資が集まってきており、結果的に日本株は上昇しているという状況にあります。世界の投資家は日本の東北沿岸の状況を直接見ていないためにサプライチェーンの回復を見て日本経済は力強い回復をしている(=急速な復興需要が見込める)、という印象を持っているのかも知れません。しかしそれ以上に日本が投資先として注目を集めているのは、ユーロ圏の状況が不安定であることとアメリカのデッドシーリング問題があるためと考えられます。
ギリシアは支援が決まって資金注入が行われるなど明るいように見えるニュースが出てきてはいますが、根本的には職に就けず借金を返せない状態になっている人に借金の金利を払うためのお金を貸し続けているのとそう大差ありませんから、安定とはとても言い難い状況です。また、アメリカも先週末の雇用統計下振れに見られるように、ただでさえ異例に長引いている雇用の低迷の回復速度が鈍ってきています。しかもその前月まである程度回復してきていたとはいっても、絶対的には依然として過去にほとんどないレベルの高い失業率です。この状況下でさらに連邦政府がデッドシーリング(国債の発行ができない状態)に陥っていますので、今後は公共セクターで雇用が低減する可能性も否定できません。
こういった状況の中で、国債依存率は高いにしてもそれをほぼ国内で消化し、さらにはまだ銀行セクターに余裕のある日本が逃避先として選択されるのはある意味当然の流れであるとも考えられます。ただ、こういった状況から考えれば日本の株が上昇いているのはあくまで逃避先として選択されているためであり、そもそも株から債権、貴金属市場への逃避がいつおきないとも限りません。さらに日経平均は目先の目標だった震災後高値を既に叩いています。この一ヶ月の上昇速度も異常と言えるレベルでしたので、一旦調整が発生する可能性が高いと考えた方が良いでしょう。ただし、調整後もまだ世界市場にリスクを取れる流動性が残っていれば再び日本市場に資金が集まってくる可能性はあると言えます。
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