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6/28雑感(トレンドの行方)


先週は一週間を通じて日経平均が大きく上昇しました。特に水曜日の上げ幅は大きく、金曜日も前日のNY市場下落にもかかわらず上昇をするなど、予想外に強い動きとなりました。
先々週の終値は震災後のショック売りの後、買い戻しで出来高のふくらんだ価格帯であったため、この価格帯を割り込まないと見た投資家が強気に買いを入れた結果が先週の上昇だったと考えられます。
昨日の日経平均は下げていますが、短期的に強気の値動きが持続するか否かは、先月末に割り込んだ長期トレンドのアンダーサポートラインを再び超えられるかどうかにかかっています(通常トレンドのサポートラインは一度割り込むと上値を抑えるラインとして意識されます)。先週の終値は9,678円でしたが、2009年3月から続いていたトレンドラインをそのまま伸ばすと今日現在で9,750円付近にアンダーサポートラインが来ています。この価格帯はちょうど震災後高値付近の価格帯でもあり、戻り待ちの売りが出る可能性もあります。時期的にもQE2終了で実際に資金が引き揚げられ始めると見られる時期とも重なり、かつ現在の日本市場にはファンダメンタルズ的に強い材料も見あたりませんので、順当に考えればここで少なくとも短期的な調整は起こる可能性が高いと言えます。逆にこのラインを超えられればさらに上値を追う展開も期待できるかも知れません。
先週一週間で短期的な安値からはかなり株価が戻ってきました。また、ペースも速いため「このまま買い損ねると上昇に乗り遅れてしまう」と感じる方もいるかも知れませんが、目先に出来高の積み重なった価格帯があることと、短期間で急に上昇していることから逆に今は買いのポジションを建てるべき時ではないと考えられます。昨日の下落もリトレースメントと考えるのは早計です。
システムトレードであっても高度な手仕舞い戦略を持つものでなければこのタイミングで買いのサインは出しませんし、エントリーでリスクヘッジするシステムであればおそらく買いのサインは出ない可能性が高いでしょう。逆に空売り型のシステムは既にサインが出たか、または近いうちにシグナルを出す可能性があります。逆張り型のシステムを運用中の方は取引の準備を進めておいた方が良いでしょう。
今週の指標は、金曜日に発表される国内雇用統計が焦点になります。震災後2ヶ月経って(今回発表されるのは5月の雇用統計です)雇用がどのように変化したか前月からの推移を見る必要があります。また、水曜日には5月の鉱工業生産が発表されます。こちらは先月予想外の回復を見せてポジティブサプライズとなりましたので今月も投資家の注目度は高い(予想値との乖離が株価に反映されやすい)と言えるでしょう。
海外ではアメリカで火曜日、水曜日にそれぞれケース・シラー住宅価格指数、5月の中古住宅販売成約と住宅関連の指標が続きます。ユーロ圏では木曜日に6月の消費者物価指数(CPI)、金曜日に完全失業率の発表があります。いずれも大きく動けば市場が反応しやすい指標になりますので気をつけておきましょう。
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