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今更 官房長官が代理発言しても 借り物

枝野氏「首相は長く居座らない」 1月までの続投否定

 枝野幸男官房長官は4日のテレビ東京番組で、菅直人首相の来年1月ごろまでの続投について「首相は長く居座る気持ちはない。そんなに遅い時期ではない」と否定した。9月に予定する日米首脳会談に関しては「首相は会見でも自分で出るようなことは言っていない」と語った。首相を支える内閣の要の官房長官が早期退陣に言及したことで、首相退陣の流れが一気に強まる可能性がある。



 退陣時期を巡っては首相は2日の記者会見で「原子炉の冷温停止、放射性物質の放出がほぼ無くなるまで全力を挙げる」と明言。東京電力の原発事故対応の工程表で10月中旬から来年1月ごろまで退陣しない考えを示唆していた。



 内閣不信任の対応を巡る党内対立の調停役となった鳩山由紀夫前首相は首相から早期退陣の約束を取り付けられたと判断し、不信任反対を呼び掛けた経緯がある。首相の続投表明には「ペテン師」などと強く反発し、首相の退陣時期の解釈の違いが党内の混乱を拡大させている。



 自民党の石原伸晃幹事長は4日のBS朝日番組で、首相の問責決議案を今国会中に参院に提出する考えを明言した。他の野党や民主党内の同調の動きを見極めながら提出時期を決める。「できれば6月中に辞めてもらいたい。月末を焦点に全党をあげて頑張る」と強調した。



 参院は野党多数のため野党各党の賛同を得れば問責決議案が可決する公算が大きい。法的拘束力が無いため、可決後も首相が辞任しなければ審議に応じられなくなるリスクもある。石原氏は「民主党から20人ほど賛成が出るのではないか。10人も20人も賛成すれば辞めざるを得なくなる」と指摘した。

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