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中国最古の長城、風力発電プロジェクトのため破壊される―河南省

Record China 6月1日(水)0時0分配信









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30日、中国・万里の長城で最古とされている「楚長城」が、風力発電建設プロジェクトの影響で長さ2km余りにわたって破壊されていることがわかった。写真は河南省平頂山市の楚長城。
2011年5月30日、新華網によると、中国・万里の長城で最古とされている「楚長城」が、地で進められている風力発電建設プロジェクトによって、長さ2km余りにわたって破壊されていることがわかった。

【その他の写真】

中国では経済成長に伴う開発などで歴史的な文化財や遺跡の保護が難しいケースが多々ある。河南省南部に位置する平頂山市葉県の楚長城は中国で最も古いとされる長城で、およそ2600年前に建築されたもの。最古の長城のため「長城の父」とも呼ばれている。

ところが、その長城のある場所が2010年の秋頃に風力発電所の建設用地として選ばれ、長城は10か所余りが破壊されるところとなった。現存する楚長」は30.51kmに過ぎないが、プロジェクトにより破壊された長城は長さ2.159kmに及ぶ。

葉県の文化財保護部門は、プロジェクト側に対して40万元(約500万円)の罰金を科すことを決定している。楚長城は中国国務院の公表している国家レベル文化財保護対象施設にも選ばれている。具体的にどの部分が保護対象となっているかは記載がないものの、破壊されたのは比較的保存状態が良かった部分だと見られている。

なお、風力発電所の建設は県が進めている基幹プロジェクトで、完成すれば最大10万キロワットの発電が可能となる。総投資額は10億元(約125億円)。省文物局は破壊された長城を救済する発掘案を提案しており、プロジェクトの責任者も誠心誠意から遺跡の救済にあたるとともに、処罰も受け入れるとしている。(翻訳・編集/岡田)

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