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保険会社株を保有してる方は朗報? 借り物
保険会社の財務健全性、時価評価の新基準では負債5%圧縮
金融庁は24日、全保険会社を対象に財務の健全性を測る新基準を導入した場合の影響調査の結果を発表した。保有資産と保険金の支払い負債の両方を時価で評価するのが特徴で、新基準で計算すると生命保険会社、損害保険会社ともに負債が5%前後圧縮されるとの結果が出た。金融庁は国際会計基準の動向なども踏まえながら、新基準の導入に向けた検討を進める。
保険会社の財務の健全性は市場の混乱や大災害の発生時などに、どれだけ保険金を支払う余力があるかを示す「ソルベンシーマージン(支払い余力)比率」ではかる。資産と負債の差額である純資産はこの比率を算出する際の分子に当たり、現在は資産を時価評価しているが、負債は固定して計算している。
新基準は負債と資産を一体的に時価評価する仕組みで、より正確に財務の状況を把握できるようになる。時価評価により、これまで実際の統計より保守的に見積もっていた死亡率などが下がるため負債の圧縮につながった。
ただ金利変動が資産だけでなく負債にも影響するようになるため、純資産が変動するリスクも大きくなる。このため各社の運用の巧拙によってはソルベンシーマージン比率の低下要因になる可能性もある。