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NHK、抗議電話殺到=インサイダー

NHK、抗議電話殺到=「怒り心頭」「また不祥事」-インサイダー

受信料を国民からせしめて、仕事中 株取引とは・・・
それもインサイダー・・・


NHK報道局記者らによるインサイダー取引疑惑で、証券取引等監視委員会の調査を受けた3人のうち1人が、外食産業ゼンショーの業務提携に関する特ダネ原稿が社内で閲覧可能になった時刻よりも早い時間帯から複数回にわたり株取引をしていたことが18日、関係者の話で分かった。この特ダネ原稿は放送される約2時間前に編集システムに入力され、放送される30分前の段階になって電話取材の情報を基に大幅に書き換えられていた。監視委は、この職員が訂正前の原稿を盗み見て、株取引を始めたとみて、NHKの内部態勢について確認を進める。

 不祥事発覚から一夜明けて、さらに深刻な疑惑が浮上した。前日17日のNHK橋本元一会長らによる謝罪会見では、07年3月8日午後2時38分に同局の「原稿システム端末」のロックが解けて、報道関連の職員が原稿を閲覧可能になったと明かした。そこから午後3時の後場の取引が終了する22分間で、回転ずしチェーン、カッパ・クリエイト株を購入したと発表していた。

 しかし、関係者によると、3人のうちの1人は、午後2時38分以前にも同株を買い付けていた。

 ゼンショー広報室長は「NHKからの取材は、3月8日午後2時30分前後の電話が初めて。それ以前の問い合わせはなかったですが、すでに原稿は完成されている口ぶりでした。いわゆる最後の確認という意味の連絡でした」と話す。数点の誤りを正して、市場が閉まる午後3時以降の情報解禁を約束させて、電話を切った。

 監視委の調査によると、この特ダネ原稿は放送される約2時間前からNHKの編集システムに入力されていたが、午後2時30分の電話取材の情報をもとに大幅に書き換えられていた。疑惑の職員の1人はこの電話取材よりも前から株を買っており、訂正前の原稿を盗み見て取引を始めたとみられる。ただ、監視委は「結果として間違っていた記事は重要情報には当たらない」として、電話取材以前の分はインサイダー取引には当たらないと判断。電話取材での情報が「当事者からの重要事実の伝達」に当たるとみている。

 インサイダー取引には当たらないという監視委の判断とはいえ、取材情報によって株取引をしたという事実は重い。さらに、疑惑の3人のうち2人は、勤務中に自宅へ戻り、買い注文を出していたという。残る1人は勤務中に携帯電話のサイトで購入していた。勤務中での総額約170万~500万円もの株取引には、社会人としてモラルを著しく欠いているとの批判を呼びそうだ。

 NHKによると、3人は報道局テレビニュース部制作記者(33)、岐阜放送局記者(30)、水戸放送局ディレクター(40)で、それぞれ1~5年の株取引の経験があり、いずれも本人名義の取引口座を使用していた。
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