EU・IMF調査団は3日からギリシャを訪問し、同国がすでに表明している追加の財政健全化策について、財政赤字削減目標の達成に向け十分かどうかを審査する予定。
パパコンスタンティヌ財務相はこの日、新たな脱税対策で向こう3年間に118億ユーロを調達する計画を発表した。同国では脱税が横行しており、警察の役割拡大を通じて、脱税や社会保障の不正取得に対する取り締りを強化する方針。
財務相は記者会見で「欧州理事会は(3月に)1100億ユーロの返済期限を遅らせることを決定した」と発言。「この1100億ユーロの債務に関して、今後さらに有利な条件を得ることができるよう望んでいると表明したい」と述べた。
これに先立ち、パパコンスタンティヌ財務相は仏リベラシオン紙とのインタビューで、EUとIMFからの借り入れについて、返済を遅らせることのほうが良いと指摘。「(債務再編は)不可避との認識が一部にある一方、ギリシャの債務不履行(デフォルト)に資金をかける投資家もおり、ここ数週間のばかげたうわさも出ている。債務再編は問題外だ」と述べていた。
ただ同相は、EU・IMF調査団と返済期限延長について協議するかどうかについては、明らかにしなかった。