prenomairさんのブログ
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成長性と投資リターン
誰にでも得意とする投資パターンがある(はず)。
自分の場合、やはり経理屋の本能として、財務諸表を中心としたファンダメンタルズを最重要視した投資を行っている。
具体的には、ROEとPBRを用いて理論株価を算出し、そこから50%以上ディスカウントされている銘柄に投資する手法を多用している。
【理論株価算出の例】
~前提~
株式リスクプレミアム・・・7% [固定値]
ROE ・・・ 14%
→ROE20%が何を意味するかというと、当然のことながら、
この企業は自己資本簿価に対して年率20%の利益を出せるということだ。
つまりこの企業のPBRが仮に1倍ならば、投資リターンはROEと同じ14%と
なり、株式に対するリスクプレミアム7%と比較して優れたリターンとなる。
よって、市場が効率的であれば、この銘柄のPBRは2倍であるはずである。
PBRが2倍なら、投資リターンは7%となるためである。
でも、アナリストや機関投資家が無視するような小型株には、このような
銘柄でもPBR0.7倍などと平気で値付けされている。
・・・自分の小型株への投資パターンは大体このような感じだ。
さて、ここでやっかいなのは”成長性”だ。
”成長性”は、このような草食系投資手法に対して多大なノイズとなり得る
厄介な存在だ。
例えば、とある企業の現在のEPS(一株利益)が100円とする。
この企業の成長性がゼロの場合、理論株価はEPSを期待リターン(リスクプレミアム)で
割り算すればよいので、100÷7%≒1,430円 となる。
では、過去実績から見て年率5%のEPS成長が見込まれている場合はどうか。
この場合、こういう式になる↓
100÷(7%ー5%)=5,000円
どうだろう。たった5%の成長率が入ってくるだけで、理論株価は1,430円から5,000円にまで
跳ね上がった。こうなると草食系投資家としては、この銘柄が2,000円だった時に簡単に
手を出すことが出来ない。
だって、5%の成長性の確度が生命線になってくるのだから、ここに別の分析を導入する必要が
出てくるのだから。裁定取引をしたつもりが、成長性を見誤って高値掴みなんてことにもなりかねない。
だから、自分はひたすら成長性が低く、配当性向が高く、ベータが低い銘柄で、ROEは高く、
PBRが低い銘柄に好んで投資する。そしてそんな銘柄が東証1部に転がっていることは稀だ。
要するに何を言いたいかというと、成長性と投資リターンは比例しないってこと。
まとめが下手くそで申し訳ありませんでした。
勉強になりました… 。。。。φ(゜ω゜;
ありがとうございます。
証券アナリストのテキストを読んだり、会社の中期計画策定に携わったりしている内に、投資歴7年くらいにしてようやくROEやPBRの本質的な意味がわかってきたような気がしているところです。
財務諸表など量的な側面からの見方については、私も全くの同意です。
今個人的に考えているのは、企業の成長性を質的な側面から評価するのに有効な方法があるか、ということです。
おっしゃるとおり、企業の成長性への確度が将来のリターンに直結し、
かつそれを利用して利益をあげようとするなら、成長性の質的な評価は避けては通れないと思います。
prenomairさんのようにそれをあえて排除して考えるというのもひとつのやり方として有効だと思いますが、
私はあえて挑戦してみたいと思っています。