日立金属と神戸製鋼所、IHI、川崎重工業の4社は、岡山県倉敷市に大型鍛造プレス工場を共同で新設するそうです。
素材企業と需要先の重工メーカーがタッグを組み、強度の高いチタンやニッケルなどの合金を加工できる国内初の5万トン級プレス機を導入するそうです。
世界的な成長が見込まれる航空機産業や発電タービン向けの大型部品をつくるとのことです。
投資額は約200億円、2012年3月に始動予定で、売り上げ目標は2017年度に130億円だそうです。
神鋼は8千トン、日立金属は4千トンの圧力を加えられるプレス機を持っているそうですが、数メートルにもなる大型部品の鍛造は難しく、こうした部品の加工は欧米メーカーに頼っていたようです。
航空機産業の市場規模は世界で30兆円と推定され、うち日本は1兆円にすぎないそうですが、新興国の需要増で10年後には2兆円、20年後に3兆円に成長すると、4社は見込んでいるようです。
将来は米ボーイングや仏エアバスなどにも部品を直接供給していきたいとのことです。
思惑どおり受注できて、過剰投資にならないといいですね。