【シチズンホールディングス】ムーブメント、完成品の好調な時…

[TIW藤根 靖晃さん]

ムーブメント、完成品の好調な時計は通期で依然上乗せ余地がありそう

＜株価には依然上昇余地がある＞
現在の株価は、来期TIW予想PERが約14倍、9月末実績PBRが1倍割れの水準で、株価に依然上値余地があるとの従来見方を維持する。時計、デバイス、産業用機械の3分野が共に収益に貢献するステージが見えつつある点を引続き評価。
＜通期営業利益計画はやや保守的＞
11/3期上期は前年同期比15％増収、営業利益は4.6倍の80億円。主力の時計がムーブメント、完成品共に好調で、同事業の営業利益率は9.2％まで上昇。同社は通期営業利益予想を変えていないが、下期の為替前提を見直しており、その影響を除けば実質的に小幅上方修正といえる。TIWでは時計を中心に依然会社側の利益計画はやや保守的と判断。
＜時計は年末商戦の動向に注目＞
時計事業では、ムーブメントの需要に当面大きな減速はないとTIWでは見ている。時計の完成品は年末商戦の動向が注目されるが、セルイン（流通チャネルへの出荷）は順調に進んでいるようだ。会社側はセルスルー（実売）の不透明感をある程度織り込んで堅めの下期計画を組んでおり、若干の上乗せは可能とみる。（服部　隆生）

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