古来、哲学、宗教のたぐいは、対話によりその思想性を高めてきた。今回は、それにならい、対話により、来週の相場の予想を進めていきたいと思う。
対話には、相手がいるのでこれを想像しなければならない。そう、それはブッダに対する、アーナンダのようなものである。
「ちわー、九谷焼太郎左衛門身津吐斯言います（以下九谷焼太郎とする、ちなみに実都賭視の読み方は未舂途死である）」
この九谷焼太郎に手伝ってもらい、来週の当てにならない、参考にすると、かならず損をしてしまう、独断と偏見とによる予想と投資戦略を組み立てていきたいと思う。
「まず、日経平均から予想していきたいと思うのだが、どうだろう九谷焼太郎」
「それはまずいっす、モウ山ウシ象さん、まず大切なのは、為替ッす。先週の日経平均は、明らかに、ユーロと連動していたからッす」
「それでは、まず、為替から。ユーロは、先週、110台前半から、111.50まで値を戻している。ユーロが下落したのは、アイルランドの経済に対する不安が、増大したためである。先週、110円から111.50まで、値を戻したのは、
113の中頃から下落したための買い戻しと考える。そうであるならば、ユーロは、113円台まで値を戻してもおかしくはない。また、対ドルでは、それほど下落しているわけではなく、対円で値を戻してもおかしくはない」
「それはちがうッす、モウ山さん。おそらく、ユーロは、このまま下落するッす。おそらく、一度、110円を割り込まなければ、おさまりがつかないっす」
謎の人物「そのとおりだ。モウ山」
「ゲッ、おまえは、九谷焼八兄弟のひとり、八ノ輔侘迦痴香（ちなみに他価血化の読みは、蛇箇遅箇である）」
九谷焼家は八人兄弟で、八ノ輔は三男であり、太郎は末っ子である。九谷焼家について、語るのは本題でないので、はなしを元に戻すが、長男は四郎、次男は五郎、四男は七兵衛、五男は六郎、六男は痔ろう、七男は脱腸である。
「それと、北朝鮮の無謀な砲撃があったので、リスクを回避するために、ドルが買われて、ユーロが買われたのだ。資源国通貨もつられて安くなっているではないか」
「それでは、それを考慮に入れて、ドルは83.00～84.80あるいは一度、85円台に乗せるかも。ユーロ109.10～112.20。ユーロの値が切り下がるならば、
107～110ぐらいでしばらく値動きして、また113円台くらいまで値を戻す展開になるのではないか？ここで注意すべきは、今頃になると、為替のトレーダーは、冬眠に入るので、その冬籠りのまえのポジション調整のために、今までとは逆方向に為替が動いているかもしれないということである」
「少しの仕掛けでレートが飛ぶのに注意ッす」
「確かに。月曜日、ドルがひと押しすると思うので、そこで買いを入れてもいいのではないか？ユーロは110円を割り込むようだと買いから入ってみても面白いかも？あるいは、そのまま、値を戻すかもしれないな。買いは資源国通貨か？」
「では日経平均はどうなるッすか」
「日経平均は、ユーロにつられて動くと考える。そうであるならば、ユーロが値を戻すようだと、10500を越えてくるのではないか。ユーロが弱いようだと10000割れ、ざら場で、9500くらいまでの下げがあるかもしれない」
「では、それ踏まえての投資戦略は？」
「月曜は下げる可能性が高いので注意が必要である、9850くらいまでの下落があるかも。しかし、ここは割安銘柄を仕込んで、しばらく待つのがよいのではないか？もし、韓国と北朝鮮とのあいだに本格的な戦争がおこった場合、おそらく、一週間くらいで、北朝鮮が溶けるようにして敗北すると考える。なぜならば、実際に、銃の引き金を引くのは、下級兵士であり、金正日や金正恩をはじめとする特権階級が実際に戦うわけではなく、さらに、軍需物資の調達、兵糧の確保もままならないからである。また、戦争になる可能性も低いと考えたほうが良いのでは？韓国が北朝鮮を戦争で併合した場合、戦後の復興資金が莫大なものになるからである。韓国にって、もっとも望ましいのは、北朝鮮が内部崩壊したあと、平和裏に併合することだろう。ある意味、破壊行為は、公共事業に通ずるものがあるので、そうであるならば、戦争がおこる可能性もないわけではないが。まあ、その場合でも、株を買っておくのも悪くはないな」
まとめ
為替
ドル円 83.20～85.20
ユーロ円 109.20～112.20
日経平均
円高の場合 9550～10120
円安の場合 9850～10500
「グオオオオオオー、ゲフ」
「八ノ輔。八ノ輔」
「八ノ輔が、八ノ輔が、八ノ輔がー」
八ノ輔の身に、一体なにがあったのだろうか？
ふくべが火を噴き、雲湧きおこる。叫び声をあげた八ノ輔の身に一体何が起こったのだろうか？つづきは次回の講釈で。
次回につづくかもしれない。（了）
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