上値が重いよ＠日経平均

[SiGe夫さん]

数ヶ月前は、為替が為替がといって下がり続けていた日経平均、80円から81円になったときの暴騰がウソのような上値の重さを感じます。
最近良く出てくる、こんな言葉。

円安が進行すれば、NYダウが重石になって・・・
ダウが上昇したら、欧州の経済不安が・・・
ユーロ高になれば、欧州主体の外需銘柄が嫌気され・・・
他にも、中国の経済不安が・・・、韓国の・・・

弱気になるための理由ばかり探しているようで嫌になってくる。
とはいえ、バラエティでやっている風船クイズのような状態の世界経済では、今の状態は起こるべくして起きているのかもしれません。
数ヶ月前までは日本が受け取って、アメリカにもヨーロッパにも渡せなかった風船ですが、今はアメリカと日本の間をせわしなく往復しているだけ。
ヨーロッパは風船をふくらまし、中国は安全圏で高みの見物といったとこでしょうか。

市場が相対的な動きしかできないのは、市場全体の規模は変わっていない、つまり、世界経済は全く改善されていないことを示しているのだと思います。
となると、日経平均の上値が重いのは自明の理。
日本が上がろうとすると他が下がって、結局それにつられて日本も下がる。
これの繰り返しです。
となると、今後の日本の株式市場の動向がなんとなく想像できます。

それは「二極化」。

勝ち組と負け組み、内需と外需、金融業と製造業、etcetc...

勝ち組は高位で推移し続け、少しでも不安要素があれば一気下げで低空飛行、負け組みになったらそのまま上がれず。
今まで以上にファンダメンタルの重要性が高くなるのではないかと思います。
「下がる理由」を探さなくて済む日はいつくるのでしょうか・・・。

ちなみにエンジニアにとって「できない理由」を考えることはNGです。
例えハードルが高くても
「こうすればできる」
という考えを持つようにしないと仕事ができません。
エンジニアはいつだって「不可能への挑戦」が仕事です。