【大平洋金属】足元、ニッケル市況は会社前提を1ドル/ポンド…

[TIW藤根 靖晃さん]

足元、ニッケル市況は会社前提を1ドル/ポンド強上回って推移

＜株価は割安と判断する＞
LME(ロンドン金属取引所)ニッケル市況が上昇基調にあり、上方修正が期待できることや、11/3期のTIW予想PER8.5倍は割安と判断する。
＜ニッケル市況の上昇の恩恵を享受＞
11/3期上期(4-9月)の営業利益は118億円(前年同期比2.8倍)となった。為替の円高傾向によるデメリットがあったものの、販売数量増効果とニッケル価格の上昇効果で吸収したことが主因である。
＜会社側はニッケル市況の弱含みを想定＞
会社側は11/3期の営業利益を171億円(前期比45％増)と従来の176億円(前期比50％増)から下方修正した。会社側は下期(10-3月)の為替前提を上期に対し円高傾向に想定したことに加え、LMEニッケル市況の前提も上期に対し弱含み傾向に想定したことが理由。なお、LMEニッケル市況は、会社想定とは逆に上昇基調が続いている。足元のLMEニッケル市況は会社想定を1ドル/ポンド以上も上回る11ドル/ポンド台で推移している。
＜TIW予想は継続＞
TIWでは11/3期の営業利益を260億円(前期比2.2倍)との従来予想を継続する。(溝上　泰吏）
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