＜話題＞バークレイズ証の米島氏、ソーシャルゲームやＥＣに強気スタンス
10/10/21 15:41
バークレイズ・キャピタル証券が２１日、インターネットセクターを担当する著名アナリスト、米島慶一氏のセミナーを都内で開催した。為替など外部環境の影響を受けにくい内需株で、国内唯一と言えるほど成長が鮮明な業界であることから、同証券ではネットセクターを「ポジティブ」（３段階中で最上位）にみている。
米島氏は特に、ソーシャルゲーム関連とＥＣ（電子商取引）に対して強気のスタンスをとっている。海外進出をキーワードのひとつに挙げ、ネット系企業では海外展開の成功事例が乏しいが、比較的言語に依存しない両事業は成功の可能性を秘めるとした。ディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ） の直近の海外企業買収などに言及し、モバイルという媒体での収益化のノウハウに優位性があると指摘。スマートフォン（多機能携帯電話）の普及はソーシャルゲームの開発コスト上昇につながり若干ネガティブだが、海外へのコンテンツ輸出には利点にもなりうるという。
また、ＥＣ最大手の楽天 の海外進出については、中国展開などで合弁会社を設立し、相手の文化圏の内側に入り込んで事業を進める姿勢を評価している。米アマゾンの日本法人が日本国内で成功した事例などを引き合いに出した。
セミナーではこのほか、サイバーエージェント の他媒体向けのソーシャルゲームによる収入が予想以上に高い点などをピックアップ。また、今後注目されるネット関連サービスとして、カカクコム の「食べログ」などが手掛けている、飲食店のクーポン共同購入サービスが新たな広告手法として存在感を高めそうだとした。（松尾 繁）
［ 株式新聞ニュース／ＫＡＢＤＡＳ-ＥＸＰＲＥＳＳ ］
提供：モーニングスター社 (2010-10-21 15:31)
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