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介入できず、どこまで進む円高

10月8日の日経平均は9588.88(-95.93) 雲、基準線、転換線上、雲の上限と転換線が衝突する一方、遅行線が雲の下限と衝突しており、ボリンジャーはプラスσのすぐ下、MACDはシグナルをわずかに上抜け、RCIは下降から反転。週足はなお雲の下だが、週足MACD、週足RCIは上昇している。日足は上昇基調であるが、転換線が雲抜けするかどうかという大事な節目を抜けられなかったものの、下値も遅行線が雲の下限で支えられている状況。週足はまだ上昇基調とはいえないが、トレンド指標は改善しつつある。

ダウは11006.48(+57.90)雲、基準線、転換線上、ボリンジャーはプラスσ上、MACD RCIは上昇。週足は、雲の上、転換線が基準線を上抜け、ボリンジャーはプラス2シグマの近辺、MACD,RCIは上昇。遅行線が日々線の天井と衝突している。日足週足とも上昇基調で勢いがある。週足は転換線が陽転しており、明るくなっているが、遅行線が日々線に沿って上昇しておりそろそろ天井になるのが問題で、ここで抑えられるかどうか。抜けられれば一気に週足も明るくなるが。

ドル円は81.90雲、基準線、転換線の下、ボリンジャーはマイナス2σ82.20を切ってきており、バンドが広がってきている。MACDは下降、RCIは底ばい。

米雇用統計は民間部門は増加しているが、非農業部門全体では4ヶ月連続で減少と厳しい数字。もっともダウは量的緩和期待を織り込んで上昇を続けているようだ。チャート上はかなり好転してきているが、ファンダメンタルでは小売や鉱工業生産は、底堅いが、どうも雇用と住宅はさえないままのようだ。ダウが上値を追えるかどうかは、これからの決算をみるしかなさそうだ。

一方緩和期待でダウが上げている以上、ドル円はどうしても円高にふれることになり、ついに81円から80円をうかがう動きになってきている。しかしIMFは実効レートでは適正水準といいきっているようだし、今のG7の雰囲気では堂々と介入するのはむつかしそうな気配。チャート上は足元をみられてさらに円高のいきおいがつきそうな状況になってしまっている。ユーロ円がかなり戻してきているとはいえ、なんといってもドル円が基軸なので、80円をうかがうと、日経平均もチャートはかなり好転してきているが、がくんと腰折しそうな危険が潜在している。
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