【富士フイルムホールディングス】構造改革が寄与して収益改善…

[TIW藤根 靖晃さん]

構造改革が寄与して収益改善基調、11/3期会社計画据え置きだが強含み

＜TIWの見方に変化はない＞
株価は年初来安値圏に接近している。景気の先行きや為替動向に対する警戒感が影響しているが、悲観的すぎるだろう。10年6月末時点の実績PBRは0.7倍台に低下している。また、収益改善基調に対する評価、および中期的な成長戦略に対する評価にも変更はない。
＜11/3期会社計画据え置きだが、強含みの可能性＞
11/3期1Q（4-6月）は大幅増益で最終黒字化した。構造改革効果で限界利益率が大幅に改善しており、収益改善基調を確認した形だろう。11/3期通期の会社計画を据え置いた。為替動向に注意が必要で、液晶関連では生産調整の懸念も高まっているが、デジタルカメラや複合機は中国など新興国市場が牽引して好調であり、FPD材料については期初時点から保守的な計画である。通期計画に対する1Q実績の進捗率は高水準である。TIW予想も会社計画に合わせて据え置くが、強含みの可能性も考えられる。（水田　雅展）


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