【川崎重工業 】11/3期は営業・最終損益で黒字転換予想

[TIW藤根 靖晃さん]

11/3期は営業・最終損益で黒字転換予想

＜収益回復を映し株価反発を予想＞
モーターサイクル＆エンジン（旧汎用機事業）は、11/3期1Q（4-6月）に7四半期ぶりに黒字転換した。同事業は通期でも収支均衡が見込めそうで、全社ベースの収益も回復傾向にある。株価は、収益底入れを映して反発が予想される。
＜11/3期1Qは大幅に収支改善＞
11/3期1Qは、前年同期比8％増収、営業利益116億円（前年同期は▲53億円）、経常利益113億円（同▲14億円）、純利益58億円（同▲17億円）となり、すべての利益段階で黒字に転換した。営業損益は170億円好転したが、増収効果や採算好転などのプラスが大きく、為替や素材価格上昇のマイナス要因を吸収した。
＜11/3期は上期を上方修正も、通期は据え置く＞
同社は1Qの実績を受け、上期業績予想を営業・経常利益で各80億円、純利益で20億円上方修正した。しかし、下期以降は先行き不透明として通期予想は据え置いた。（鹿野　昌宏）