今後、期待されるDPSの回復は概ね織り込まれたと考える
<DPSの回復は概ね織り込み済みだろう>
旗艦ビルの「新宿マインズタワー」から大口テナントが退去したことや、旧スポンサーの信用力が低下する過程で借入コストが増加したり、物件売却による借入金返済により低レバレッジになったため、DPSの水準が非常に低くなっている。これらの要因が平常化することで、中期的にDPSは6,000円水準までの回復が可能と考えられる。その場合、分配金利回りは5.9%程度となる。投資口価格は、今後のDPSの回復を相当程度織り込んでいるといえよう。
<賃料の減額改定は11/5期で一巡する見通し>
「新宿マインズタワー」の空室の埋め戻しは進展しているが、6カ月程度のフリーレント期間を設けていることや、他のビルで賃料下落が継続しているため、10/11期(6-11月)、11/5期(12-5月)のDPSは非常に低迷する見込み。賃料の減額改定は11/5期で概ね一巡するとみられることや、「新宿マインズタワー」におけるフリーレント期間明けなどから、11/11期(6-11月)以降の業績は回復に向かおう。(堀部 吉胤)
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