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●【韓国社会】児童暴行、観て見ぬふりする教育当局、保護者
ソウル銅雀区のM小学校で起きた呉某教師の児童暴行事件は韓国の教育界の慢
性的実状をそのまま表わしている。
教育界はこれまで問題の芽をあらかじめ切ったり、さらに腐る前に患部を取り
出すことよって、“くさいものに蓋をする”ことに汲々とし、逆に災いを育てて
きた。
呉教師の暴行問題も、かなり以前から指摘されていたが、放置し、結局、この
有り様になったものだ。
単にこの事件だけでなく、師弟・児童生徒間の暴力、わいろ・寸志の授受、集
団いじめの波紋なども同じだ。手をこまねいている教育当局と校長をはじめとし
て、“隠す”教師たち、保護者らの利己心が表わした“合同作品”という指摘だ。
呉教師の暴行動画を公開した「平等教育実現のための全国保護者会」ソウル支
部関係者は19日、「同校の校長が保護者らを呼んで『動画公開は子供たちを2度
殺すことであるから回収しなさい』『子供たちの弟や妹も学校に通っているだろ
う』等の話をしながら、懐柔を試みた」と明らかにした。
学内暴力黙認を問題視して、M校校長に対する問責を教育当局に陳情しようと
していた保護者もその計画を撤回したということだ。
学校側はまた呉教師を別の学校へ転出させて、子供たちに心理治療をする条件
で、保護者らと「これ以上問題提起をしない」ことで合意したという。
これに関して、ある教育界要人は「暴行動画がマスコミを通して公開され、社
会的波紋を起こし、その上に教育庁が特別監査に着手したので良かった。そうし
なかったら、このような形でまた事件が揉み消されただろう」と指摘した。
学内で不祥事が発生する場合、校長は今後、人事上不利益などを、保護者は子
供学習環境の直・間接的被害などを憂慮して、“騒ぎ”が学校を襲うことを願わ
ないということだ。
最近ある女性教諭が気にくわない児童を暴力をするなど、人格的に卑下して、
露骨な寸志授受論議で物議をかもしたソウル江南のある小学校の保護者A氏は
「その先生が問題が多いということは、保護者の大部分が知っていたのに『問題
にすると、うちの子だけが嫌がらせされる』という認識が多く、皆知らないふり
した」と伝えた。
「私の子供だけ被害を受けなければ大丈夫だ」という保護者の誤った利己心が
教育現場の不条理を放置しているのだ。
教育当局が教育現場の各種不条理と弊害を積極的に解決できずに、手をこまね
いていて、問題が発生する時、学校側に責任を転嫁するのも問題である。
学校で体罰と、校内暴力、わいろ・寸志授受などが問題になっても、教育科学
技術部や教育庁に直接、関連請願を出さなければ確認する方法がない。
こういう構造的悪循環を防ぐためには、教育当局や学校、保護者など、地域社
会が「学校が元気なら、子供の教育の未来も元気になる」という考えを共有し、
問題を治癒していかなければと専門家たちは強調する。
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