No.518 3日ぶり反発円安海外株高で全面高 東京株式3日

[ぷよすけさん]

15時06分配信 時事通信

　【第1部】日経平均株価は前日比310円95銭高の9914円19銭、東証株価指数（TOPIX）は同20．59ポイント高の890．64と、ともに3日ぶり反発。円相場の下落や海外株高を受けて買い戻しが入り、東京市場は全面高となった。出来高は19億6464万株。
　▽投資家心理、改善か
　米株の急反発や円の下落を受けて、午前中から幅広い銘柄に買いが先行。中国などアジア株も軒並み上昇し、為替も落ち着いた推移となったため、日経平均は午後も高値圏を維持した。とりわけ、輸出企業の業績下振れ懸念につながっていた円高の一服は、買い戻しを後押しした。「鳩山由紀夫首相の辞任表明により政局不透明感が後退した」（大手証券）との指摘もあった。
　米株、日本株ともに経済指標の改善など好材料に素直に反応しており、「投資家心理は良くなっている」（大手証券）との声も聞かれ始めた。ただ、東証1部の売買代金は低水準にとどまり、「売り物がさほど出ない中で、先物主導で指数だけが大きく動いたという印象が強い」（中堅証券）という。欧州の債務問題など不安要因が残る中、慎重姿勢を崩さない投資家も少なくないようだ。（了）