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【日本冶金工業】価格転嫁遅れ気味だが、需要回復と販売構成改…

価格転嫁遅れ気味だが、需要回復と販売構成改善でカバー
<現状の株価水準が妥当と思われる>
TIWではニッケル製錬からステンレスまで一貫して手がけるステンレス専業メーカーである同社の新規カバレッジを開始する。11/3期TIW予想のPER24.6倍に割高感があるものの、業績が回復基調にあることに加え、10/3期実績PBR0.85倍は割安であることから、株価水準は現状が妥当と判断する。
<原料安メリットを享受>
10/3期の営業損益は53億円の赤字(前期は152億円の赤字)となったが、前期比99億円の改善となった。販売価格の下落(417億円)や販売数量減(3億円)、その他(7億円)などの減益要因があったものの、ニッケル価格下落による原料安メリット(299億円)や在庫評価差益(227億円)などの増益要因が大きく吸収できたため。
<増販効果と販価上昇効果に期待>
11/3期の営業損益はおおむね会社計画並みの48億円程度となろう。 足元、LME(ロンドン金属取引所)ニッケル価格が会社前提である11ドル/ポンドを下回って10ドル/ポンド前後で推移していることから、製品価格への転嫁が遅れると思われるものの、需要回復による販売数量の増加に加え、選別受注が進んでいることから販売構成比の改善が見込めることなどでカバーできる見通し。(溝上 泰吏)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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