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No.483 日経平均156円安、一時1万円割れ=20日後場
20日後場の日経平均株価は前日比156円53銭安の1万30円31銭と続落。取引時間中には2月10日以来、約3カ月ぶりに1万円の大台を割り込む場面があった。TOPIXも急落し、終値では3月4日以来の900ポイント割れとなった。いったん下げ渋ったユーロが、欧州時間の接近に伴ってジリ貧になると、日経平均は下げ幅を広げた。韓国の哨戒船沈没を巡る問題で、北朝鮮との緊張の高まりも重しになったという。東証1部の出来高は20億5150万株。売買代金は1兆5053億円。騰落銘柄数は値上がり393銘柄、値下がり1185銘柄、変わらず95銘柄。
前田証券・東京支店の後藤保支店長は「韓国と北朝鮮の問題がアジアの地政学的リスクとして意識され、買い手不在のなかで、追い証が発生し、裁定解消売りも出るなど悪循環につながった。ただ、現時点で中国の態度をみると北朝鮮に優位性がなく、限られた範囲で収まる可能性が高い。長期的にみればユーロ注視の相場は変わらないだろう。騰落レシオは来週後半から急激に下げてくる。そのあたりが目先の底とみる」と指摘している。
業種別では、TDK 、キヤノン などハイテク株の下げがきつい。ホンダ 、トヨタ など自動車株も下落し、ブリヂス などタイヤ株もさえない。東建物 など不動産株も下押した。住友重 など機械株や、郵船 など海運株、新日鉄 など鉄鋼株も軟調。三菱マテリアル など非鉄金属株にも売られる銘柄が目立った。国際帝石 など資源開発株も売りが優勢となった。旭硝子 などガラス株も安い。
半面、10年3月期連結決算を発表したNKSJHD など保険株は堅調。出光興産 など石油株もしっかり。関西電 、Jパワー など電力株も底堅く推移した。個別では、公的資金返済報道で、りそなHD は継続物色された。11年3月期連結で黒字転換予想の主力大証のノーリツ鋼機 なども高い。なお、東証業種別株価指数は、全33業種中、29業種が下落した。
提供:モーニングスター社
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