「蝿(ハエ)に関すること・・・」

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2010/05/19 - 日本橋ではたらく社長さんの株式ブログ。タイトル:「「蝿(ハエ)に関すること・・・」」 本文:梅雨入り前の今は清々しく過ごしやすい時期ですが、陰暦の 五月はもう少し先でちょうど梅雨の時期にあたります

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「蝿(ハエ)に関すること・・・」

梅雨入り前の今は清々しく過ごしやすい時期ですが、陰暦の
五月はもう少し先でちょうど梅雨の時期にあたります

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A8


 その頃に湧き出し群がり騒ぐハエを「五月蝿(さばえ)」と言
い、「五月蝿なす」は「騒ぐ」や「沸く」にかかる枕詞です。
後に「五月蝿い」と書いて「うるさい」と読ませたのが夏目漱
石です

 日本書紀に登場する五月蝿はハエではなくハチのことだとい
う説もありますが、衛生環境が悪かった昔はハエの数も半端で
はなかったのだろうと思います

 ところで、ハエに関する話を一つ

 ある和尚のところに、資産家がこの先どうしたらいいか相談
しにやってきました。資産家は苦しい現状を話し、進退窮まっ
ている状況を嘆いて懸命に話すのですが、和尚はボロ寺の破れ
た障子と飛び回るハエのほうばかりを見ていて、聞いているの
かいないのか。


 たまりかねた資産家が「和尚、私の話を聞いているのですか
?」とたずねると、和尚は「かわいそうに、このハエは外に出
ようと何度も何度も障子にぶつかっておるワ。ボロ障子であち
こち破れて穴が開いているのにのぉー。」


 資産を築いた人物だけに、これを聞いてハッとします。今の
自分はこのハエと何ら変わらないではないか! 目先のことに
とらわれて、実は何も見ていなかった自分に気づきました。資
産家は丁重に礼を言って寺を辞したそうです。


 人は時に、些細なことにとらわれ、悩み苦しみます。大河の中、
下流に行きたいのに一本の杭に引っ掛かっているようなものです。
引っ掛かっているならまだしも、自分の手で掴んでいて、困った
困ったと言っていることが案外多いのではないでしょうか。


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