家電量販業界がエコポイント制度の「特需」で業績を回復させたようです。
大手5社の2010年3月期連結決算は、エコポイント対象の薄型テレビや冷蔵庫が売れ、全社の純損益が改善したそうです。
3社が増益になり、エディオンが2年ぶり、コジマが3年ぶりに赤字から黒字に転じたとのことです。
業績回復を支えたのは、各社とも売上高の2割ほどを占めるテレビで、前期より2~4割ほど売り上げが伸びたそうです。
こうした特需などで、ヤマダ電機、エディオン、ケーズホールディングスの純利益は過去最高になったそうです。
テレビの活況は、エコポイントが終わっても、2011年夏に地上デジタル放送に完全移行するまでは続くと各社はみており、2011年3月期の純利益の予想は全社が増益と、強気のようです。
とはいえ年末で終わる見通しのエコポイント制度「特需」後を見すえて、各社とも費用削減や海外進出などの準備も進めているようです。
ヤマダ電機は中国に今後3年間で5店程度を出すと表明しており、上新電機は家賃や出店時の地代など、聖域なく値下げ交渉を進めるなど費用の削減を進めていくそうです。
エコポイント終了後は量販店によって差がでてくるでしょうね。