No.472 日経平均は反発、好業績の銘柄を中心に買い戻し

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

ぷよすけさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ248件目 / 全719件次へ »
ブログ

No.472 日経平均は反発、好業績の銘柄を中心に買い戻し

[東京 13日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は反発した。欧州の債務問題に対する不安がいったん後退し、前日米株式が底堅い値動きだったことを背景に、東京市場もポジション調整の買いが入った。
 あすの日経平均のSQ(特別清算指数)を控え動きづらいなか、好業績の銘柄を中心に幅広く買い戻された。後場は、きょうのレンジ上限とみられた1万0600円のレベルを上抜けたことから、買い地合いが強まった。
 東証1部騰落数は値上がり1242銘柄に対して値下がり343銘柄、変わらずが88銘柄。東証1部売買代金は1兆5942億円と前日から縮小した。
 東京市場は堅調だった米株の流れを受け継いだ。12日の米株式相場は、スペインが財政緊縮措置を発表したことで、欧州の債務問題をめぐる投資 家の懸念が後退、ハイテク株や工業株が相場をけん引し、ナスダック総合指数が2.09%高となるなど底堅く推移した。東京市場は国内企業の好業績を背景に個別銘柄が物色された。
 銘柄別では、三菱ケミカルホールディングス<4188.T>が切り返した。午後に発表した2011年3月期の連結営業利益が前年比135.1%増の1560億円と市場予想の1344億円を上回ったことが好感された。また、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が反発した。一方、武田薬品工業<4502.T>は前日、2011年3月期の連結営業減益予想だけでなく、中期経営計画の最終年度にあたる13年3月期においても11年3月期に比べ減益見通しとと発表、序盤から売られた。医薬品はセクター別の値下がり率がトップ。
 また、大林組<1802.T>と鹿島<1812.T>は決算発表でおおむね弱い内容を示したが小動きだった。両社の2010年3月期連結決算は大幅減収で営業赤字に転落したが、11年3月期は黒字見通しと発表した。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ道路交通局から受注した都市交通システム工事において、巨額の損失が発生したとして、3月に業績の下方修正を発表していた。大手証券の株式トレーダーは「悪材料は織り込み済み」としている。
 邦銀系のトレーダーによると、あすの日経平均のSQ(特別清算指数)を控え動きにくい展開だった。米株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)が25%付近に低下したことから、ディーラー筋の売りが減少、ポジション調整による買いが目立ったという。大手証券のトレーダーは「テクニカル上1万0600円には達しないとみられていたが、後場にそのレベルを超えたので、さらに買いが入った」と述べた。
 ただ、買い手掛かりが乏しく、悪材料を意識せざるを得ないとの声もある。邦銀系のトレーダーは「ユーロ売り/エネルギー買い/金買いというリスク回避の流れが気持ち悪い」と述べた。日経225オプション6月物のストライク価格1万0500円のプットが高止まりとみられていた。国内証券の株式トレーダーは、「ボラティリティをみると、なかなか平常時モードに戻っていない。目先は悪い材料をこなしながらの展開」との見方を示す。
 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。

ネット証券比較

みんかぶおすすめ