★これまでの堅調地合いから急落に転じると、途端に弱気の声が高まってくるのが株式相場の常
ではあるが、少なくとも、2009年3月の日経平均大底形成を経てからの1年余では、ヒヤッと
する場面を買い向かった者が利益を享受。ろうばい売りした向きは結局、高値圏で買い戻す羽目
に陥ってきた経緯がある。日経平均は、09年3月10日安値7054円から10年4月5日高値1万
1339円まで6割高を演じているが、その過程は必ずしも平坦なものではなかった。表の(1)
―(4)に示したように、少なくとも4回は、相応の調整局面を挟んでいる。そして、この4
度の調整だが、よく見ると非常に似通った経緯をたどってきたことが分かる。まず、「日柄」。終
値ベースで、調整入り直前高値からその後の安値までに要した営業日数は、おおむね20日前後
(平均「21・25日」)。一方の「値幅」についても、(3)の▼12・36%は若干押しが深いが、ほ
か3回はやはり10%前後で共通し、4回平均で▼10・42%となっている。さて、これらの例を踏
まえて、今回の調整の進捗状況を占うと、どうなるか?日経平均が一時1万257円まで売られた
5月7日は、4月高値形成日から、ちょうど20営業日目に当たる。また、7日前引け時点の日経
平均は、高値比▼9・2%と、10%近くに到達した。ちなみに、7日のザラバ安値と4月5日ザラ
バ高値の対比なら、下落率は10%を突破している(表の(5)を参照)。日柄、値幅両面で、そ
ろそろ一巡といったムードが生じても不思議はないところか。野村証券も、6日付で「日本株:
相場反転に備える局面」と題するテクニカル・バイウィークリーレポートを発行している。
もちろん、「4度あることは5度ある」保証は何もないが、中期的な上昇トレンドがなお崩れて
いないと仮定するなら、そろそろ買い場探しに動く場面。逆に言えば、この水準をあっさり割り
込んでくるようなら、1年に及んだ上昇相場をひとまず終え、本格的な調整を覚悟せねばならな
い、重要な分岐点に差し掛かっているとみることもできるだろう。
昨春大底形成後の日経平均調整パターン
終値ベース ザラバベース
(1)09年6―7月
高値 6月12日 1万135.82円 6月12日 1万170.82円
安値 7月13日 9050.33円 7月13日 9050.33円
その差 21営業日 ▼10.71% 21営業日 ▼11.02%
(2)09年8―10月
高値 8月26日 1万639.71円 8月31日 1万767.00円
安値 10月5日 9674.49円 10月6日 9628.67円
その差 25営業日 ▼9.07% 23営業日 ▼10.57%
(3)09年10―11月
高値 10月26日 1万362.62円 10月26日 1万397.69円
安値 11月27日 9081.52円 11月27日 9076.41円
その差 22営業日 ▼12.36% 22営業日 ▼12.71%
(4)10年1―2月
高値 1月15日 1万982.10円 1月15日 1万982.10円
安値 2月9日 9932.90円 2月9日 9867.39円
その差 17営業日 ▼9.55% 17営業日 ▼10.15%
(5)10年4―5月(7日前場時点)
高値 4月5日 1万1339.30円 4月5日 1万1408.17円
安値 5月7日 1万295.63円 5月7日 1万257.32円
その差 20営業日 ▼9.20% 20営業日 ▼10.09%
★上海万博実感旅行
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/05/post_218.html
★ようやくまとまったギリシャ救済策だが、米国や中国への悪影響は避けられない
http://zai.diamond.jp/servlets/Query?SRC=zai/serial/column&cate=hirose&art=123
★【藤本誠之 半歩先読み術】株価大混乱の今は内需関連株を狙う
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-column/news/20100510/ecc1005101518000-n2.htm
★なぜか上海 井上陽水(音質は我慢してけろ)
http://www.youtube.com/watch?v=eVSEdTeVwVs&feature=related