予想以上に尾を引く低迷
1998年も中国市場の株価は指数でいうと30%程度下落していきましたが、私は楽観視していました。その年の半ば過ぎには回復すると思っていたのです。
しかし、実際はB株に聞してはそうではありませんでした。レッドチップ、H株は八月が底値で、以降は上げに転じました。
98年を迎えるにあたって、私は中国株式の新聞『チャイニーズ・ドラゴン』に寄稿しました。当時の私の考えていたことがよくわかる内容なので、ここに再録します。新聞の表題は「特集!中国株式98年市況予測」でした。
≪●活性化へ海外投資家の積極参入
今年の上海B株の株価予想を結論からいえば2~3月が最も安く、その後は回復、株価も上がっていき、年末には80ポイント前後までいくのではなかろうか。アジア通貨危機も収まりつつあるようにみえるが依然予断を許さず、その後遺症は深く、B株市場は一進一退しながら回復する。回復というよりも今は株価があまりにも安くなっているため、もとの姿(株価)に戻るという程度ではなかろうか。中国は今後3年かけ金融改革を行おうとしている。証券取引法の制定もまだ行われて...