【日立工機】10/3期着地サプライズなし今期計画やや強気

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【日立工機】10/3期着地サプライズなし今期計画やや強気

<現在の株価に割安感は見られない>
10/3期業績は売上1,191億円(前の期比16%減)、営業利益51.8億円(同58%減)と売上、利益共に会社計画を未達ながらTIW予想近傍であり、サプライズはない。売上下振れについて、会社側はエンジン工具を中心に製品投入の遅れがあった為と説明している。一方、11/3期は前期比17%増収、営業利益はほぼ倍増を同社では見込んでおり、やや強気の印象を受ける。現在の株価は11/3期予想PERが20倍程度で、割安感は見られない。前期をボトムとして基本的には業績回復途上にあり、株価の大幅下落リスクは後退しているとみるが、更なる上昇には新たな材料が必要であろう。
<エンジン工具の計画もハードルが高そう>
4Q(1-3月)の現地通貨ベース売上は、欧州が前四半期比17%増(前年同期比27%増)となったが、ロシアの需要に回復が見られた他、西欧でも量販店との取引拡充の効果が現れた。また、米国も一般、ホームセンタールートの需要が共に回復し前四半期比42%増(同10%増)を記録。今期は欧州22%増収、米国が29%現地通貨での増収を会社側は計画している。エンジン工具の今期売上は、品揃え強化と供給体制整備により前期比7割増の170億円を見込んでいるが、競合他社も注力する分野であり、達成のハードルは高いとTIWでは考えている。
リスク要因は販売地域における景気後退・住宅着工需要の低迷、為替、競争激化、及び原材料価格の高騰など。 (服部 隆生)

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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