上海万博の開催が間近に迫り、先日は40万人の上海市民
を動員して本番さながらのリハーサルが行われました。来場
者のマナーの悪さや混雑に苛立つ様子が報じられていました。
上海万博は5月1日から10月31日まで、6カ月間の日
程で開かれます。会場の規模は、2005年に開催された愛
知万博(愛・地球博)のおよそ2倍、東京ディズニーランド
とシーの合計の3倍以上、242カ国・国際機関が参加する
過去最大規模の国際博覧会となります。
愛知万博が6カ月の開催期間に述べ2200万人が来場、
1970年の大阪万博が同じ開催期間で約6400万人が来
場、今回の上海万博では7000万人の入場者を目標にして
いますが、現在は来場者が1億人を超える見通しです。
そうなりますと1日平均の来場者は50万人を越す計算にな
りますので、本番でのさらなる混乱が心配されています。
万博は文明の将来の展望を示す場であり、出展する企業に
とりましては巨大な中国市場に対するアピールの場となりま
す。
日本からは24の企業と団体が出展しますが、外資で目立
つのは万博に多額の資金を拠出し「ワールドパートナー」と
なっている米自動車大手の新生GM、飲料大手のコカコーラ、
エンジニアリング欧州最大手の独シーメンスです。
中でも、米財務省が普通株式の6割を握っている新生GMは、
上海万博で大きな恩恵を受ける企業の一つと見られており、米
政府の後押しを受けて、巨大な中国市場を足場に躍進を狙って
います。