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「次世代無線免許、KDDI陣営へ」?で改めて考える
「次世代無線免許、KDDI陣営へ・ウィルコムも有力」という、「ホンマかいな?」情報が日経ネットに。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071114AT3S1400O141120...
ウィルコムのChinaNetcomとのPHS提携リリースhttp://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2007/11/13/...は、裏に総務省が絡んでそうな"ニオイ"がしてましたが...。
これが本当なら...、
「ソフトバンク・イーアクセス連合が当選に一番近い」とか、「ウィルコムの当確も疑問」とおっしゃってた日本総研・新保さん、通信政策絡みの審議会の常連だったのに、...大きく信用失墜ですね」。
http://www.atmarkit.co.jp/news/200709/04/wimax.html
ちなみに、私の基本姿勢としては、
「日本(とか韓国のような、3G携帯電話普及→3.5G以降への移行段階にあり、網密度の高い地域…今後先進国が向かう先)」で、「(デジタルデバイド解消手段としてファイバ敷設より経済合理性が高い固定系WiMAXは別として)モバイルWiMAX」の利用は限定的なものになるとするのが至って常識的な見方、と考えています。
…通信キャリアやWiMAXを推進するIntelは立場を異にしますが、EricssonはWiMAXのR&Dから撤退してますし、Cisco等通信機器ベンダーはこれに近い考え方をしています…
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20360931,00.htm
この報道の通りになれば、WiMAXインフラ会社は1社となり、その網を各社相乗りで使うことになります。携帯キャリアは3.5Gや3.9G、LTE等の次世代(とは言っても2010~2012年)へのネットワーク投資を正当化するため、WiMAXへの誘導インセンティブは大きく減退するでしょうし、この両方をシームレスにハンドオーバー出来るほど技術はこなれてません。
"相乗りインフラ"となることで、利用各社にそれを維持する(しなくてはならない"資本"上の)合理的な理由がないこと、そもそも本業の設備投資の方向とカニバルこと、技術面以上にBusiness上の課題を多く露呈してくるのではないでしょうか?
…この辺りは一連のSprintとClearwireのドタバタで米WiMAX業界で表面化しつつあります…
"2.5GHZ帯免許"、"WiMAX"の思惑が株式市場に影響を与えていますが、こういった見方で検証することも必要でしょう。
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「次世代無線免許、KDDI陣営へ・ウィルコムも有力」
総務省はKDDIを中心とする事業グループに屋外でも高速インターネットに接続できる次世代の高速無線通信の免許を与える方針だ。12月中旬に開く電波監理審議会(総務相の諮問機関)に諮問して正式に認められる見通し。残るもう1つの免許割当先はPHSのウィルコムが有力な情勢だ。総務省は16日以降、再度ヒアリングをして2つの事業グループを決める。
総務省は5月に2.5ギガ(ギガは10億)ヘルツ帯の周波数を30メガ(メガは100万)ヘルツずつ2グループに与える方針案を示した。KDDIのほかNTTドコモ連合、ソフトバンクとイー・アクセス連合、ウィルコムの4陣営が2つの枠を競っている。