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追撃続くか

週末26日の日経平均は10996.37(+167.52)窓をあけて上昇、年初来の高値を突破。雲、基準線、転換線10855の上、ボリンジャーはプラスシグマ10797の上で、MACDはシグナルの上で反発、RCIも下降から頭をもたげている。週足も転換線10434の上、遅行線もついに雲の上限を抜けてきた。ボリンジャーもプラスシグマ10836の上、MACDはプラス圏でシグナルを上にぬけ、RCIも上昇中。25日乖離率は4.76と極めて高く過熱感は否めないので、いずれ一服がはいると思われるが、トレンド系の指標は短期、中期ともいずれも上昇基調になっている。

ダウは10850.36(+9.15)と小動き。雲、基準線、転換線10763の上で、ボリンジャーは10747のプラスσの上、MACDはプラス圏を上昇、RCIは天井に張り付いている形。週足も雲、基準線、転換線の上、ボリンジャーもプラスσの上、MACDもRCIも上昇している。昨日の長い上ヒゲが、天井のサインといわれる卒塔婆の形を示しており、25日平均との乖離率も日本ほどではないが高くなってきていて、目先一服してもおかしくないが、こちらもトレンド系指標は短期中期とも上昇基調を維持している。

ドル円は92.50。雲、基準線、転換線91.36の上にあり、ボリンジャーはプラス2σ92.26も上抜けている。MACDもプラス圏を上昇、RCIも上昇で短期的にはドル上昇の勢いが強い。週足はまだ雲の下限94.88の下だが、基準線、転換線90.44の上にでてきており、ボリンジャーはプラスσ92.04を上に抜け、MACDはマイナス圏ながら上昇、RCIも上昇している。三角保合を上に抜け、長期の下降トレンドを抜いてきたように見えるが、なお雲が上に立ち込めており、そのあたりで抑えられる可能性もある。

NYも東京も株式のチャートは堅調になってきている。為替が当面ドル高に大きく動いているため、東京がNYを追撃する形になってきている。目先過熱感があるものの、中期も上昇基調に明確に転換してきている。問題はこのドル高が長期のトレンドになるかどうか、だ。しかしIMFがギリシャ救済に乗り出したことで、ユーロの信用はさらに落ちる形になっているようだ。ユーロ・ドルはボリンジャーでマイナス2シグマの外で下落している。一方アメリカ国債の消化難が伝えられ、アメリカの長期金利が上昇、10年物国債の金利は、転換線を上に抜け、ボリンジャーのプラス2シグマに迫っている。どちらも経済全体にとってはマイナス材料であり、長期的なトレンドになるかどうかは疑問があるが、目先ユーロ下落、米長期金利上昇には勢いがある。とすれば、しばらくドル高が続くならば、日本株にも追い風が吹きそうだ。ただしいずれもあまり筋がよくない要因であり、ある時点で突如反転する可能性には注意が必要だろう。
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