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【住友大阪セメント】10/3期の利益は計画を下回ると予想。…

10/3期の利益は計画を下回ると予想。セメントの値上げ発表

<株価は反発しているが、業績は11/3期も厳しい>
セメントの国内需要の減少が想定以上に厳しく、10/3期の同社の計画利益の達成は難しい。業界全体として、国内のセメント需要4,000万トン(10数年前の半分以下の水準)でも利益を確保できる体制作りに取り組む姿勢(生産工場の一部廃棄やセメント値上げ)が見られることは好材料。それが評価されて、同社の株価も2月上旬を底に反発に転じているが、上値も限定的と考える。国内のセメント需要が下げ止まる兆候が見えない一方、10年度の石炭等の燃料価格は上昇に転じる見通し。セメントの大幅な値上げがなければ、11/3期も増益に転じるのは難しいと予想する。

<10年度のセメント値上げ発表>
同社は3月16日に、国内のセメントの値上げを進めることを発表。これで、太平洋セメント(5233)、宇部三菱セメントの大手3社が出揃った。同社は、本年7月から12年3月までにトン当たり2,000円〜2,500円の値上げを順次進めると、従来とは異なる方式を発表。一般炭等の燃料価格動向とは切り離して、セメント販売だけでも利益の出る体質(産業廃棄物を受け入れることによる収入を除く)を目指すことでは足並みが揃っている模様ながら、各社の値上げ幅や時期が異なっている(他の2社は11/3期の上期中に500円の値上げを打ち出す)。値上げに対して最終需要家のゼネコンの抵抗が強い状況下で、セメント各社の生コンメーカーなどとの値上げ交渉は難航が予想される。(佐藤 謙三)

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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