ちょうど今頃が旬の「蛤」(はまぐり)。ペアの貝殻同士で
しか形が合わないことから、相性の良い相手に出会えるように
との願いを込め、桃の節句や婚礼のお膳に吸い物などにして並
べられます。
http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/A2003/Hamaguri.htm
吸い物のほか、焼いたり酒蒸しにしたりして食べますが、火
にかけると勢いよく殻を開きます。京都御所の「蛤(はまぐり)
御門」は、江戸時代の大火の際に開門したことからこう呼ばれ
ています。
かつては日本各地で採れましたが、1980年代以降の干拓
や埋め立て、海岸の護岸工事などによって生息地の浅海域が破
壊されたために一部の地域を除いて絶滅状態になり、最近は中
国産のシナハマグリが大半を占めています。
輸入されたシナハマグリは、日本の浅海域で一時畜養される
と、「国産」・「~県産」・「地はまぐり」の表記が可能とな
るために、これが市場に大量に出回っています。
「ハマグリ」という名前は、浜辺にあり、栗と形が似ている
ことから「浜栗」と呼ばれたことに由来するそうです。