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【カシオ計算機】3Q決算:通期の下方修正幅は想定以上でネガ…

3Q決算:通期の下方修正幅は想定以上でネガティブ〜

<3Qはネガティブな決算内容>
10/3期3Q(10-12月)は、売上1,088億円(前年同期比5%減)、営業赤字55億円(前年同期は74億円の赤字)。北米向け携帯電話ソフトウェアで不具合が発生。通期業績の下振れは予想されていたが、修正幅が想定以上でネガティブ。現在の株価は、来期TIW予想PERが26.7倍の水準で割安感に乏しい。赤字の携帯電話と小型液晶パネル事業の連結除外により来期は大幅損益改善が見込まれるものの、DSC(デジタルカメラ)の収益化への道筋が依然クリアに見えてこない現状では、株価の上値は重いとTIWでは見ている。 

<DSCの採算改善が今後のポイント>
通期営業損益は従来計画から250億円引下げられたが、内200億円が携帯電話、残りがDSCの下振れである。電子辞書や時計といった基盤事業は高収益を維持できており、2期連続で100億円超の営業赤字見通しとなったDSCの黒字化が急務といえる。DSCは海外でのラインアップ強化を図るとしているが、開発費や販促費の抑制等で来期大幅に採算改善できるかに注目したい。来期は不採算2事業が外れることが最大の改善要因であるが、DSCの収益性が本格回復しない限り全体で5%の営業利益率回復は困難とTIWでは見ている。
リスク要因は、個人消費の低迷、製品価格下落の加速、DSCの採算改善の遅れ、長期的には独創性を重視する企業DNAや高い製品開発力が低下していくこと、為替など。(服部 隆生)

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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