[東京 3日 ロイター] 新生銀行(8303.T: 株価, ニュース, レポート)は3日、2010年3月期の連結当期利益予想100億円を修正する可能性があると発表した。不動産向け融資などリスク資産の評価見直しを進めており、引き当ての積み増しなどを検討する。多額の引き当てになれば、通期で赤字決算になる可能性もある。
トムソン・ロイター・エスティメーツによると、主要アナリスト2人の当期利益予想の平均値は175億円となっている。新生銀の不動産ノンリコースローン残高は約9000億円ある。そのほか、消費者金融子会社の過払い利息返還に対する引き当てが妥当かどうかも精査しており、追加引き当てや減損処理を行う可能性がある。
同日は発表した09年4―12月連結当期利益は222億円の黒字になった。前年同期は321億円の赤字だった。通期予想に対する進ちょく率は222.5%。
(ロイター日本語ニュース 布施太郎記者)