金融新規制案とドバイショック

[坂本彰さん]

21日に発表されました金融新規制案。

いきなり飛び出したキーワードですが、内容は
金融危機の再発防止のため高リスク投資や
事業の規模を制限する内容の法案だそうです。

金融システムの安定性を高めるのが狙いですが
この発表を受けて日経平均、米株とも大きく下落しました。

土曜日の米株も200ドルを超える大幅続落と
なりましたので、月曜日の株価も続きそうです。


しかし、ここは一旦冷静になって、少し前の
出来事を思い出してみましょう。

11月にあったドバイショックのことです。


アラブ首長国連邦のドバイ政府が、政府系持株会社
ドバイ・ワールドの債務返済繰り延べを要請すると
発表したことに端を発し、株式相場が急落しました。

この発表で11月27日の日経平均は300円以上も下げ
終値は9081円となりました。


ここまで書いてきて、あなたは何か感じることは
ないでしょうか？

私が思ったのは、2つとも発表しただけで、
法案が通ったとか債務を返さないとは言ってない
ということです。

発表だけで、決定ではないのです。


しかし、株価は思い切り反応してしまっています。

これって少しおかしいですよね？


実際に損をしたわけでもないのに、損をする、と
感じただけで反応してしまっているのです。

これは損失を利益より過大に見積もってしまう
人間心理、プロスペクト理論の影響と、インパクトの
大きな報道もあると思いますが、

その日、その日の出来事と保有株の業績は
結びつけない方がいいと思います。


ドバイショック時はそれなりに騒がれましたが
株価はその後急上昇、1月15日の終値は10982円と
1ヶ月半で約2000円も上昇しました。


そう考えると、ドバイショックの最中に買い注文を入れた
投資家が一番大きい利益を出しているのです。

新たに飛び出したキーワード、金融新規制案ですが
あなたはどう動きますか？


もちろん私は狙っている銘柄を買いにいきます。

だって「発表されただけで決まったわけではありません」


決まったところで金融関連銘柄しか影響はありません。

意味もなく株価の下がった優良銘柄を虎視眈々と狙います。

http://saig.livedoor.biz/archives/1649843.html