7日に発表された平成21年3~11月期連結決算は、イオンが前年同期に続き2期連続の最終赤字に陥り、セブン&アイHDも大幅な減収減益でした。
消費不況の直撃で衣料品、住居品などを扱う総合スーパー中心に販売が低迷し、単価下落も拍車をかけたようです。
両社とも戦略の見直しを急ぐが、消費者の節約志向は強まる一方で、業績回復にはしばらく時間がかかるようです。
イオンは「聖域なき構造改革を進めていく」と表明し、ユニクロのように原料調達や製造、販売まで自社で管理するSPA(製造小売り)手法の拡大や売り場改革に取り組むようです。
セブン&アイは持ち株会社体制に移行した平成19年2月期以降、そごう・西武を中核とする百貨店事業が初めて赤字となったようですが、ヨーカ堂は12月に立て続けに5回実施した大型セールの効果から3~12月は黒字に転じる見通しだそうです。
特徴を出しきれていない小売り企業は、まだまだ厳しさが続きそうですね。