予算:事業仕分け関係なしか?文科省 2009年12月26日
予算、文教予算、科学技術予算、文科省:高校の実質無料化にほとんど向けられ、最先端研究開発戦略的強化費補助金なる意味不明の予算が付いている。ここでほとんど事業仕分けで切り込まれたものが復活であろう。金星探査機あかつきに予算が付くのも意外だ。(Y)
21年度 22年度 増減額
文教及び科学振興費 53,104 55,860 +2,756(+5.2%)
文教関係費 39,327 42,538 +3,211(+8.2%)
科学技術振興費 13,777 13,321 ▲455(▲3.3%)
文教予算のポイント
1.高校の実質無償化
○ 高等学校等就学支援金(仮称) 3,933億円(新規)
・公立高校生のいる世帯に対しては授業料を不徴収。
・私立高校生のいる世帯に対しては、公立高校の授業料相当額(年額12万円)を助成。年収250万円未満の世帯で12万円、年収250~350万円未満の世帯で6万円を上乗せ助成。
○ 医師不足解消 55億円 ⇒ 68億円
(+14億円、+25.3%)
国公私立大学病院における、社会的ニーズの高い周産期・がんの専門医療人材の養成、医師事務作業補助者等の雇用等を支援。
○ 大学生の就業力育成支援事業 30億円(新規)
実学的専門教育を支援(実学的科目(独占禁止法や簿記論など)の必修化、企業関係者による授業・実地学習の実施等
○ 優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業 16億円(新規)
地域住民等が主体となって取り組む、音楽、舞踊、演劇等の芸術活動を支援。
○ 地域の伝統文化の確かな継承と活性化 16億円(新規)
地域に伝わる伝統文化の活性化や復興等のため各地域の主体的な取り組みを支援
科学技術予算のポイント
○ 最先端研究開発戦略的強化費補助金(仮称) 400億円(新規)
○ 先端的低炭素化技術開発 25億円(新規)
○ 革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラの構築
190億円 ⇒ 228億円
(+37億円、+19.7%)
事業仕分けの評価結果を踏まえ、計画を大幅に見直し、開発側から利用者側へ視点を転換するとともに、開発の加速に伴う追加経費を削減するなど事業を見直して推進。
○ 金星探査機「あかつき」(PLANET-C) 61億円 ⇒ 97億円
(+36億円、+59.0%)