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ドバイショック

27日の日経平均は、9081.52(-301.72)と大幅な下落。7月の安値9050に近いところまできた。基準線、転換線の下、ボリンジャーはマイナス2σを大きく切ってきていて、MACDも下げている。RCI[が底にきているが、他の指標は下げ止まる兆しはない。週足も転換線、基準線の下、転換線が基準線をきってきた。ボリンジャーはマイナス2σを大きくきっておりMACDはゼロラインを割りつつある。ドバイショックは一過性という意見もあるようだが、チャート上はとてもそうはみえない。月足は転換線8894の近辺までさげて来たがまだきっていない。このあたりが重要な節目であることは間違いない。しかし月足のRCIは下降をはじめたところで、これを信じればあと数ヶ月は下降圧力が強い。

NYダウは10309.92(-154.48)と下落。転換線10303をきってきた。まだ基準線10087の上であるが、これまでのリズムをみると少なくとも基準線あたりまでの調整はありそうだ。RCIは下降し始めており、MACDもシグナルをきってきている。ボリンジャーもプラスσを割り込んできた。週足はまだ基準線、転換線の上、ボリンジャーのプラスシグマの上で上昇基調だが、月足の基準線10334を越えられずにもたついている形。この水準を2-3ヶ月で抜けられればいいが、抜けてこれないといったんは下降する可能性が高いと思われる。

為替は、ドバイショックで大きく動き、ドル円は86.52.一時84をつけたが、長いしたひげをつけて戻してきた。だがまだ転換線、基準線の下で、ボリンジャーはマイナス3σの近辺で、下げの勢いは強い。週足も転換線、基準線の下でボリンジャーはマイナス3シグマの近辺。月足のボリンジャーまでマイナス2σを切ってきていて、いずれをみても、ドル安方向だ。ドバイショックのためにユーロが売られ、対ユーロではドルが買い戻されつつあるという見方もあるようだが、ユーロドルをみても、ドルが多少買い戻されてきてはいるものの、週足ではまだ転換線の下で、ユーロドルでも本格的なドルの買いもどしにはなっていないようにみえる。

ドバイの政府系金融機関の返済延期のニュースが、ヨーロッパを直撃している。日本ではたいしたことではないという見方が多いようだが、ヨーロッパの金融機関の不良債権の処理はちっとも進んでいないようであり、アメリカの超低金利によってあふれでたマネーで人為的にふくらんでいる市場がこれをきっかけに一気に冷える危険もないとはいえない。チャート上は、相当なインパクトを与えており、このままいけばダウも頭打ちする危険がでてきているように思われる。それにしても東京は、あまりにふがいない。鳩山政権からは、一向に成長戦略がでてこないので、このままでは、日本全体が失速する危険に直面しそうだ。
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