宮ちゃん◎リーマンさんのブログ
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[中国株]戸松信博の「中国株市場の展望」(2/2)
[中国株]戸松信博の「中国株市場の展望」(1/2)へ
http://minkabu.jp/blog/show/19029
■週間株価ランキング
http://www.china-stocks.net/data/kd_071026.xls
■連載コラムより
http://www.9393.co.jp/tomatsu/kako_tomatsu/2007/07_10_tomatsu.html
第23回 中国株の5日間株価予報
中国株を取り扱う証券会社の情報サービスが充実してきました。便利なチャートはもちろん、アナリストレポートや少し変わった面白いサービスまで。しかも口座を開設すれば無料で使えるものが結構あります。
たとえば、岡三オンライン証券には「ニューラルネットワーク5日間予測」というユニークなサービスがあります。これは、株価変動の過去データ(500日間の出来高と始値・終値・高値・安値)より、今後5日間に起こりうる株価変動を予測してくれるもの。
ニューラルネットワークとは、人間の神経回路網を意味し、人間の脳の仕組みを模倣した自己学習によるパターン認識を行うものです。この技術は、科学やエンジニアリングの多くの分野で活用されており、特に株価のような「連続的な信号パターン」の認識においては、人間の脳よりも優れているといわれています。
これに対して、人間の脳は、例えば虎の写真から猫の写真を見分けるような「並行信号パターン」の認識を得意としています。たとえば、100匹ぐらいいるトラの中に1匹の猫が混ざっていたとして、人間なら見分けるのは容易ですが、コンピューターには、なかなか難しいわけです。
しかし反面、株価のようなパターンで判別できるものは認識の度合いが人間よりも優れている。
これを株価の予想に使っているわけで、毎日香港証券取引所の取引が終了した後、およそ6時間にわたって過去500日間の全株式の履歴データを学習させ、次回売買日の株価変動の予測を行う準備をしているということです。
もちろん、これで儲かるというほど株はアマくはありません。しかし売買するときの1つの参考にはなると思います。口座を作るだけで無料で利用できますから、まだ見たことがない方は是非一度、ご覧になられてみてはどうかと思います。
■私も以前に使ってみて、かなり精度が高いと思いました。
第35回 中国株は人気がありますね
このコラムも今回で早くも35回目となりました。コラムを書いていて中国株の人気の高さを改めて実感しています。私はコラムの中で、よくベトナム株のことも取り上げますが、コラムのタイトルがベトナム株の時と中国株関連のタイトルになった時とでは、閲覧者数に大きな開きがあります。
ベトナム株は、まだ、日本の証券会社で個別株を買うことができないので、まだまだ敷居が高く、実際に投資をしている人が中国株に比べて圧倒的に少ないですから、当たり前と言えば当たり前なのですが。
ただ、このHPを見ているような、既に中国株に高い感心を持っている方には中国株はますます目が離せない存在になってきているわけですが、まだ中国株を始めていない人にとって、現在の中国株は難しい状況にあるようです。
というのも中国株をまだ始めていない方には、中国株は既にかなりの高値まで上昇してしまったから、ここから中国株を始めても遅い・・・と考えている方が多いように思うのです。
北京オリンピックが近づいてきたのも理由1つ。北京オリンピックが中国株のピークと思っている人が案外多いのです。そういう人たちからすると、既に高値になっており、しかもあと1年しかない、ことになります。
むろん、現在の中国株に過熱感があることは否めない事実ですし、短期的には調整も起こるでしょう。しかしながら、これから業績が大きく伸びようとしている割安な優良成長株があるのも事実です。前回の中国現地視察でもそのことを肌で実感してきました。
北京オリンピック後も、上海万博後も中国の成長が続くことは間違いないでしょう。だからこそ、いまのうちに割安な優良成長株を足を使って調べ、相場が調整したところなどでたっぷり拾えるように注目しておくことは重要なことだと思っています。
第39回 世紀陽光
先日、企業訪問をしてきた企業の中で、世紀陽光に関しては関心を持たれている方が多いようですので、このコラムでも若干触れておきたいと思います。
同社は中国の有機肥料の大手メーカーですが、生産キャパを従来の2倍以上に広げる新工場が環境不適応基準とされて営業できなくなりました。これを受けて株価は暴落。現在は1HKドルを割る水準での推移が続いています。
今回の会社訪問では沈チーフ・オペレーティング・オフィサー(COO)と面談しました。世紀陽光は16時半のアポと遅くから始まりましたが、沈COOと7時前までミーティングできました。
沈COOは自信に満ち溢れている印象で、自社の置かれている環境に大きな希望を持っている様子。プレゼンが上手な人で、時間をオーバーして夕方遅くまでいろいろと話してくれて有難かったのですが、いささか話が良い事づくめな印象もあり、値段や市場シェアのことでこちらが突っ込むと若干さっき言ったことを下方修正することもあったりと、少し割り引いて聞かないといけない所はあったかもしれません。
で、結局この工場、どうして環境不適応基準とされたかというと、実は用地のすぐ前に食品工場が2つあり、世紀陽光の新工場から吐き出される廃棄物に対して特に神経質なチェックが入ったことが原因です。2年以内に再開される目処もなく、現在は倉庫として使っているのが現状です。
食品工場が前にあることは土地を買う時からわかっていたことであり、いささか調査不十分なプロジェクト進行でお粗末といわざるを得ない失敗ですよね。そして、多分、この工場の営業が再認可される可能性は非常に低いように思えます。
しかしながら不幸中の幸いにも、この場所は福建省の代表的な工業団地となり、近くに高速鉄道も通って回りの土地の値段は2倍ほどになっています。ロジスティックセンターとして使いたい企業は容易に見つけられると思うとのことで、売却すれば損失は回避できる可能性が高いものです。
ということで、結局工場はダメだった訳です。しかし致命傷は受けなかったという感じでした。じゃあ、今後はどうなのか?というとこれも見通しは悪くないのではないかと思います。理由は失敗した新工場を穴埋めすべく、新たな拡大案が始まるに違いないと思われることと、それを実現可能とする豊富な資金を有している点です。しかし、短期的には中国株の株高には乗りにくいし、上昇するまでの待ち時間がどのくらいになるか分からないのが難点です。
中国株通信
http://www.gladv.co.jp/members/china/index
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