株価の上昇を期待し難い状勢
<株価の上値は重かろう>
指標面から株価はほぼ下限にあると考える。一段の下落はないだろう。しかし、12/3期以降の営業利益に伸び悩む懸念が生じたため、株価の上値は重く市場が上昇する中にあっては取り残されることにもなろう。経営統合などのオプションが生じない限り上昇する力に乏しいと予想する。
<会社計画の達成には問題のない業績の進捗>
10/3期2Q累計(4-9月)業績は前年同期比3.6%増収、61.6%営業減益となった。春先にキャンペーンを展開した影響で大幅減益となってはいるが、会社計画の達成に問題はないとTIWでは見ている。TIW業績予想は微修正のみ。
<12/3期の目標は達成が困難になった印象>
同社が目標として掲げた12/3期の売上高1,160億円、営業利益50億円は達成が困難になった印象を抱いた。もとより売上高1,160億円への到達は厳しいと見ていたことに加え、バックボーン(通信事業者間を結ぶ大容量の基幹通信回線)コストの抜本的な削減期待が遠のいたためだ。FTTH(光通信の伝送システム)の純増数が縮小していくと予想される12/3期以降、営業利益率は低位に止まる可能性がある。売上を伸ばすための費用支出が足枷となり、営業利益の伸びない構図が続く可能性がある。
---------------------------------------------------
コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
---------------------------------------------------