【三益半導体工業】足元のプライムウエハーの生産稼働率は9割…

[TIW藤根 靖晃さん]

足元のプライムウエハーの生産稼働率は9割強まで回復した模様

＜株価上昇の余地はあると考える＞
株価はこのところ1,200円台を挟む値動き。指標面では11/5期TIW予想PERが16倍台と、前回レポート作成時（8月21日付で26倍台）より割安感がある。今後、中期的にはシリコンウエハーの販売価格の上昇を受けて同社の利益面の増額も期待出来るとTIWは見ており、株価上昇の余地はあると考える。

＜10/5期1Q業績はまずまずの内容＞
10/5期1Q（6-8月）業績は、売上高117億円（前年同期比34％減）、営業利益6億円（同73％減）となった。前4Q（3-5月）比では売上高26億円増、営業利益11億円増となり、営業黒字に転換した。TIW10/5期期初業績予想と比較すると進捗率は売上高、営業利益共に25％程度で、まずまずの内容となった。

＜足元の生産稼働率は9割強まで回復した模様＞
主力の半導体材料部門の1Q売上高は97億円（前年同期比25％減）。うち、同部門の売上の9割弱を占めるプライムウエハー加工の生産稼働率は、4月以降回復を続け、9月には9割強まで回復したようだ。半導体市況が回復して来たことを受けて、同社受注も当面は回復傾向が続くだろう。

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