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円高トレンドは終焉か

23日の日経平均は、10282.99(+15.82)と小動き。雲の中を転換線が基準線をぬけてきており上昇に転じるべきところなのだが、遅行線が転換線とぶつかる形で、抵抗にあっており、まだ20日の高値10357を抜けられないで頭を抑えられている。ボリンジャーはいぜんプラスシグマに届かず、MACDはプラス圏だがRCIは天井をうっており、目先上昇に転じられるかどうか、微妙なところである。週足のほうも、雲の中を転換線10197を抜いてきているものの、RCIは下降中、MACDはシグナルをきっており、ボリンジャーはTP10284を抜けていないので、なお上昇局面とはいえない。どうも、ダウにとりのこされていた分をとりもどす勢いはやや弱そうだ。


短期、中期の方向感がはっきりしないので、月足はをみてみよう。月足は転換線と基準線の間、RCIは天井をうって下降、MACDはシグナルを上に抜けているがマイナス圏であり、ボリンジャーはプラスσをきってきて、バンドが狭まってきている。注目すべきは遅行線が雲の下限で押し返されていることだ。ここからからみると、2月あたりで底がはいって長期トレンドは底打ち上昇にはいってきているものの(月足転換線抜け、月足RCIの底打ち、MACD月足の底打ちシグナル抜け、月足ボリンジャーTP回復)まだ本格上昇にはなっていない(月足基準線の下、MACDはマイナス圏)で、当面上昇一服(月足遅行線が、雲の下限で押し返されており、月足RCIが頭打ち、月足ボリンジャープラスσ下抜け、バンドがせばまる)で、下値を固められるかどうか、そして8月終わりの10767を抜けて月足雲11000挑戦してゆけるかどうかという局面のようにみえる。ただ月足RCIは下げ始めるとしばらく下降するのが普通で、つき足ボリンジャーバンドもプラスσをきってくると、TPをぬけてマイナスσ近辺までふれることが少なくない。8月の終値を近々ぬけないと下値をかためるのにか時間がかるかもしれない。


ダウは9972.18(-109.13)と大きく下落。転換線9967のすぐ上でとまっている。雲の上、基準線、転換線の上であるのでなお上昇局面といえるが、MACDをみると、頭を丸めており、RCIは天井をうったようにみえる。ボリンジャープラスσ9984もきってきており、上昇局面がいったん終わる懸念がでてきている。週足も雲の上、転換線の上、基準線の上、RCIは天井、MACDも上昇しており、いずれも上昇局面であるが、遅行線が雲の下限にぶつかりつつあり、ぶあつい抵抗帯に抑えられる懸念がある。

こちらも長期をみてみると、月足は転換線の上で基準線10334に上昇してゆくところであるが、遅行線が雲の上限とぶつかるところにきている。MACDはマイナスで上昇、RCIは天井、ボリンジャーはプラスσを維持している。ここからみるとダウの月足は、今年3月で底をつけて(RCI底打ち、MACD底打ち)7月から上昇(転換線上抜け、MACDシグナル抜け)してきているが、まだ本格上昇ではない(基準線の下、MACDはマイナス圏)。現時点ではなお上昇モメンタムが強い(ボリンジャープラスσ)が、ここから11000ドルあたりの抵抗帯(基準線近辺、遅行線と雲上限)が抜けられないと、いったん下値固めにはいる(RCIが天井に達している)可能性もでてくる。


ドル円は92.05。こちらは明らかに基準線、転換線をぬけてドルが上昇中。転換線が基準線をこえてきており、目先はドル上昇に転じそうだ。ボリンジャーもプラスσ91.19を越えてきており、プラス2σ92.19に迫る勢いになっている。週足はまだ転換線91.54を越えたところで基準線93.81の下で、ボリンジャーもTP92.39の下だが、マイナスσは突破、TPに迫ってきており、バンドも狭まってきた。RCIも底打ちしはじめており、中期の円高トレンドは終息にはいったとみるべきだろうか。こちらもつき足をみてみると、なお転換線基準線の下で円高トレンドではあるものの、2008年の12月の下値をわらずに、二番底をつけた形になっており、RCIも底に到達。月足ボリンジャーも平行になってマイナス2σでとまったようにみえる。

日経平均がダウをおいかけることができないまま、ダウが下げてしまった。ダウはなお上昇局面なのだが、抵抗帯があり、好決算期待であげてきたものが現実になって逆に売りに転じる懸念がではじめている。東京のほうは、決算まちともいえるが、やはりぶあつい抵抗帯にあたまを抑えられているところ。ありがたいのは、ついに円高トレンドが終息しつつあることだ。このままいけば、90円なかばあたりまではドルが戻してくれれば、輸出企業も息をつけるようになるだろう。
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