世界の新規株式公開、新興国の存在感高まる

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世界の新規株式公開、新興国の存在感高まる

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● 【本日のニュース】/世界の新規株式公開、新興国の存在感高まる
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世界の新規株式公開(IPO)市場で新興国の存在感が高まっている。今
年1~9月のIPOによる企業の資金調達額上位10社のうち中国が8社を
占めたほか、残る2社にブラジル、インドが入り、新興国勢が独占した。
IPOによる全体の調達額でアジア(オセアニア含む)は前年同期比70%
の大幅増となった。先進国に先行する景気回復や株価の持ち直しを背景に、
新興国が世界の資本市場を厚くしている。


(2009/10/14付日経速報ニュースより抜粋)


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【ニュースの深層】すでに3年前から日本は捨てられていた?
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■3年程前、とある外資系に勤務する投資銀行マンから、衝撃的な言葉を聞
きました。


「いま、うちのグループにいる優秀な人材は、皆シンガポールに集められた
よ」


その理由はたった一つ。もはや日本には魅力的なディール(取引)がなく、
一方で、中国をはじめ、アジア各国には儲かるチャンスが山のようにある、
ということだけです。


実際、2004年には調達額上位10社のうち9社を先進国の企業が占めていたこ
とを考えれば、まさに先見の明がある、ということになります。



■倫理的に賛同できるかどうかは別ですが、外資系の考え方は、儲けるチャ
ンスがあれば、それが日本でなくても構わないわけです。


しかし、日本人はそうもいかない。やはり母国で、という意識が強い。


その差がここ数年で典型的に現れてしまったのが、金融業界なのかもしれま
せん。



■9月に入ってからの、日本の金融機関の株価は、世界の金融機関と比べ
物にならないほどの差がついています。


差をつけているのは、もちろん、さきほどご紹介した外資系金融機関。


私自身10数年金融セクターに属していますが、ここ数年ほど日本の金融業
界が地盤沈下していっていることを肌で感じたことはなかったかもしれま
せん。



■私もいまから数年後には海外を拠点に業務を行なおうと準備をしていま
す。


冒頭でご紹介した発言に触発され、ここ数年は情報はもちろんのこと、海
外ばかりを見てきたように思います。


さらに積極的に活動の範囲を世界に広げなければならない、と改めて感じ
る統計数値です。


そして、少なくとも、リスクマネーの一部は海外に置く発想を持たなけれ
ば、数年後にはパフォーマンスで圧倒的な差がついてしまうように感じて
います。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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