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【ニュースの深層】予想を大きく上回る決算に株価はどう反応するか
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸です。
■景気回復が誰の目にも明らかになってきたことで、株価上昇要因は逆に減少傾向にあります。
特に、株価水準が1年前のリーマンショック水準まで回復してきたことで、踊り場を迎えてしまった感が出てきました。
■しかし、一方で、業績数値は目を見張る回復を遂げ始めています。
例えば、観測記事として飛び出した住友金属鉱山。商品価格の上昇が予想より超えたことで、減益決算が一転、増益になるとの報道がなされています。
これは非常に大きなニュース。
というのは、投資家の視点は、いよいよ2010年3月期に向かい始めることがハッキリしてきたからです。
■資源企業は、資源価格と連動するケースが多く、業績だけに反応するとは限りません。
しかし、事業会社であればどうでしょうか。
資源企業のように判断基準が明確であれば反応は限られるかもしれません。
しかし、業績はある時突然サプライズが起こるもの。
株価は大きく反応することになります。
■誰もが景気回復を実感している以上、株価がこれまで以上に上昇するためには、短期的には投資家の予想を良い意味で裏切るほどのサプライズ決算が起こらなければなりません。
その可能性はどうか、と言えば、資源企業に起こったことは事業会社にも当てはまる可能性がある、と考えています。
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)