ドル円はどうにも動きの少ないレンジ相場が続いています。決定的なニュース待ち、ということになりますが、ここのところの経済指標は「景気悪化が緩やかになっていることを示すもの。底打ちを示唆する歓迎的なものだ。」という、なんともネガティブかポジティブかわからないものばかり。インパクト・ゼロなものが多いです。こうなると識者は懐疑的になってきて、まだまだ底打ちには早い、もう一段の下げがある、と睨み始めるわけですが、その通りのシナリオがやってくるのであればそれに乗ればいいだけですし、簡単です。問題は、本当に底打ちのサインが何かで出てきたときです。マスコミが底打ち反転シナリオに飽きていた場合、上昇のサインを見逃す可能性があります。もちろん報道はされるものの、大きく扱われない可能性があるということです。さて、しかし・・・相場は絶望の中で生まれ、懐疑とともに育ち、楽観のうちに終わる。といいます。サブプライム以降、実はこのサイクルが一巡したのではないかと見ています。これから先に起きることは、絶望か、懐疑か、そうして考えると絶望を予想するのが妥当な線であることがわかります。時間足で測るようなことではありませんが、このレンジ相場を打破するのは、やはり悪いニュースなのかもしれません。
