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【投資脳のつくり方】トヨタは、これから強さを増していく

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● 【本日のニュース】/トヨタ、生産能力100万台減
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トヨタ自動車は2009年度中にも、世界で年100万台前後の生産能力縮小に踏み切る。グループ全体の1割に相当する規模で、米ゼネラル・モーターズ(GM)との米合弁会社の閉鎖に加え、国内や英国の主力工場で生産ラインの一部を休止する。トヨタが生産能力を大規模に縮小するのは初めて。


(2009/08/26付日本経済新聞朝刊1面より一部抜粋)



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【ニュースの深層】トヨタは、これから強さを増していく
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■08年3月、私の地元名古屋で「愛知の自動車産業」について講演する機会をいただきました。


その時点で愛知の自動車産業、つまりはトヨタ自動車は壊滅的な状態。とても、プラスコメントを発表できるタイミングではなかったわけです。


もちろん、私もそう考えていました。しかし、だからと言って投資魅力が低い、と考えたわけではありません。


なぜそう考えたのか。それは、トヨタ自動車は「相当なコスト削減余力がある」と考えたから。



■企業というものは、放っておくとどんどんムダが増殖していきます。特に拡大期にはそうなりがち。


トヨタはここ10数年、ずっと右肩上がりで成長して行きました。それは私のキャリアと比較するとよくわかります。


私は金融業界に就職したため、新入社員の時点で、長銀や日債銀が破綻、「お前の銀行はいつつぶれるんだ」とお客様から聞かれる始末。お客様とお話をするとすぐに「解約」の話。


また、その後運用業界に身を転じても、選んだ先がUFJグループ。UFJは途中副頭取等が逮捕されるなど揺れに揺れた金融グループです。


こうした状態で仕事をしていると、環境がどうなっても大丈夫なスキルを身につける、というように自然になっていきます。



■しかし、私が同じ時期にトヨタに入社したらどうでしょうか。誤解のないように書きますが、トヨタは取材をしても常に慎重な姿勢でした。


それでも、マスコミはトヨタを最強と囃し立て、本屋には自社のノウハウが最?という褒め言葉が並ぶ書籍が山のようにある。そして業績は増収増益。どれほど慎重に考えていても、心に隙が生じるのはやむを得ないと言えるでしょう。



■だからこそ、今回の工場縮小は大きなニュースと言えます。


トヨタにとってこれほど血を流す決断は直近ではお目にかかったことがありません。それでも苦渋の決断をする、ということはそれだけ危機感が強まっている証拠。


そして、それはトヨタ全体の無駄が省かれ、経営体質が筋肉質に変わっていくことでしょう。いずれ株価に反映されて来ると思います。


トヨタは日本株全体に大きな影響を与える指標銘柄。トヨタの改善期待は、そのまま日本株への期待につながると考えるべきです。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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