【村田製作所】10/3期の会社計画を上方修正、再度の…

[TIW藤根 靖晃さん]

10/3期の会社計画を上方修正、再度の上振れの可能性

株価は昨年秋のリーマンショック直前の水準まで回復し、堅調な展開である。10/3期の会社計画の上方修正を好感した動きと考えられる。再度の上振れ期待もある程度は織り込んでいると考えられるが、10/3期1Ｑ（4～6月）ベースの実績ＰＢＲは1.26倍であり、上昇余地を残しているだろう。

10/3期1Ｑの業績は、09/3期4Ｑ（1～3月）との比較で見れば損益が大幅に改善した。需要が想定以上に回復したことが主因で、操業度上昇や合理化効果がプラス要因だった。販売価格の下落率も小幅にとどまった。

10/3期業績の会社計画を上方修正した。1Ｑ末の受注残高が大幅に増加し、2Ｑ（7～9月）の売上高は1Ｑ比で約13％増加する見込みだ。下期については前回計画を据え置き、2Ｑ累計（4～9月）の上振れ分だけを通期計画で上方修正した。

1～2Ｑの需要回復には過度の在庫調整の反動という要因もあるが、世界的に景気が底入れ感を強めていることを考慮すると、需要は下期も上向く可能性が高いだろう。10/3期通期業績のＴＩＷ予想は、今回の会社計画に対して再度の上振れを想定する。

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