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最も目を光らせなければならないのは中国リスクマネーの動向

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● 【本日のニュース】/上海株、人民銀「金融緩和堅持」にひと安心
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30日の中国株式市場で上海総合指数が前日比1.68%高の3321.560と反発した。
前日は相場急落で市場に動揺が広がったが、29日に中国人民銀行(中央銀行)が金融緩和を堅持する方針を発表し、投資家はひとまず落ち着きを取り戻した。


(2009/07/30付日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】
 最も目を光らせなければならないのは中国リスクマネーの動向
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■実際に投資をするかどうかは置いておいても、中国株の動向には細心の注意を払っておかなければなりません。


たしかに、米国の状況が世界経済に与える影響は大きい。特に、目の前で悪化傾向にある雇用や消費の低下、住宅ローンの延滞から発生する不良債権など気にしなければならない点は多々あります。


しかし、これ以上に注視しなければならないのが、中国を取り巻くリスクマネーの状況なのです。



■米国の状況は心配の種に映っているかもしれませんが、私は7月初旬の現地取材を踏まえ、悪材料は、これから大幅に悪化することなく、改善傾向に向かうと考えています。


例えば雇用についても明るい兆しが出始めています。


米労働省が30日発表した失業保険申請状況によると、7月18日までの1週間の失業保険受給者総数(季節調整済み)は619万7千件となり、1967年の調査開始以来最高を記録した6月27日までの1週間の受給者総数690万4千件から、3週連続で減少が続いています。


受給者総数が減少しているということは、これまでの受給者が復職し始めたということ。明るい兆しと言えるのです。



■ただし、こうした明るい兆しが出ても、リスクを取ろうとする主体がいなければ、株高につながる、ということにはなりません。08年秋、09年初は、明るい兆しが出始めていたにも関わらず、リスクを取る主体が存在しなかったために大幅な下落となってしまったのです。


特にその点が顕著に現れているのが中国市場。


中国には世界からリスクマネーが流れ込んできています。だからこそ、年初から中国上海総合株価指数は8割も上昇しているのです。


最も世界からリスクマネーを集めている中国に異変が生じれば、それは世界全体にも波及する。


そういった視点を持って中国を眺める必要があると考えています。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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