月とスッポンさんのブログ
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株の適正値①
本のまとめですが、10回くらいに分けて書こうと思います^^;(いつ完結するかは不明ですがなるべく早くまとめます)
「本当の値段=適正値」で投資することが投資の本当の基本
成長株、あるいは割安な景気変動株を選び、適正値かそれ以下の価格で投資する。
【基本戦略】利益成長に伴って現在の純資産が将来大きく増えていく成長株に適正値で投資する。構造的な問題が発生しない限り今後も利益が増えていく確率が高いので、一時的に業績が落ち込むことがあったとしても過去の業績を裏付けとした適正値で買っていればあわてることもない。
【適正値に該当する成長株が見つからない時の戦略】現在の株価が適正値より割安になっている景気変動株に投資する。
景気変動株の株価が適正値にある=景気循環の中でスポットを浴びていない状態にあること。値上がりまでには時間がかかる。利益が出たら利益確定をしておかないと、景気の落ち込みで株価がまた元の水準までもどってしまう。
適正PER=15倍
複数年の純利益の平均値を使って適正値を求める。
収益面、資産面両方からの適正値を求め、どちらか高いほうを適正値とする。
収益面からの適正値が高い企業=成長性が評価される。
資産面からの適正値が高い企業=収益性はそこそこでも資産の高さが企業評価につながる。
1.成長株の場合
①収益面からの適正値
適正値=4年間のEPS(1株純利益)の合計÷4×適正PER15倍
②資産面からの適正値
10年後のBPS(1株純資産)=現在のBPS+4年間のEPSの合計÷4×10年
適正値=10年後のBPS÷1.4
2.景気変動株の場合
①収益面からの適正値
適正値=8年間のEPSの合計÷8×適正PER15倍
②資産面からの適正値
10年後のBPS=現在のBPS+8年間のEPSの合計÷8×10年
適正値=10年後のBPS÷1.4
*1.4で割る理由は最低でも10年間で4割の利益を確保するため。1なら元本確保、1.1なら1割の利益となる。万が一成長が止まり、景気変動株に変わってしまった場合でも、資産の増加によって儲けが確保できる道を残しておくため。
①と②で高いほうが適正値となる。
①②とも純利益は過去4年間の平均値を使うことがポイント。
連結決算の場合は連結ベースのEPS、BPSを使う。
適正PER15倍の理由
米国の10年物国債の利回りは5%前後なので(2006現在)、日本株の利回りがそれ以上ないと外国人投資家にとって日本株市場は魅力がない。PERが15倍以下だと利回りは6.66%以上となり、外国人投資家にとっては投資価値が生まれる。
適正PERは成長性とリスク許容度によって幅をもたせる。
単年度ではなく複数年度の純利益を平均して使う理由
成長株の場合はあまり景気変動の影響を受けないし、会社の規模や事業規模自体も年々大きくなっているので、あまり古い業績データで評価すると実態とかけ離れてしまう。景気変動株の場合は景気の影響を受けるので、最近の鉱工業生産指数の景気循環期間3~7年をカバーできるように8年を使っている。
投資の手順
①資料を用意する。
「四季報」
「チャートブック月足集」 もしくは 「株データブック」
②月足集か株データブックで優良成長銘柄を見つける。
・売上高と経常利益がほぼ毎年増え続けているか。
・売上高経常利益率は7~10%以上あるか
・過去に営業(経常)利益で赤字を出していないか
③四季報で以下を調べる
・ROEは7-10%以上か
・自己資本比率(株主資本比率)が40%以上か
・有利子夫妻が自己(株主)資本の半分以下か
・設立後10年以上経っているか
④四季報などのデータでそれぞれの適正値を計算して候補銘柄リストを作成する。
⑤候補銘柄の株価が適正値に近づいてきたらEDINETやHPの決算データで以下に該当しないかチェック
・保有する土地の簿価の自己資本(株主資本)に占める割合が大きくないか
・財テクをしていないか
・在庫は多すぎないか(棚卸資産が自己資本の40~50%以下か)
⑥さらに検討事項をチェックして実際に買う銘柄を決める
・その企業の商品・製品の需要は将来的にも続くか
・企業の成長要因は何か
・企業が抱えているリスク要因は何か
・ライバルとの差別化戦略はあるか
⑦買い時を見極めて仕込む
⑧成長株、景気変動株に準じた売り時を把握する
☆適正PERについて、15倍、、、とありますが、現在日米とも金利差はほぼかわらずゼロ、、、こういう場合適正PERはどれくらいになるんでしょうかね~ わかる方いましたら教えてください><
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あたしはただ本のまとめをしただけなので、本の内容については賛否両論あると思います^^
持ち株がなかなかあがらなかったので、銘柄選択の基本を学ぼうと思って、本を読んでます~
月とスッポンさんもはっぴーえんどさんもどちらも正論ですね
基本を知り応用すると考えると二人とも同じ所をみてるのでしょう。二人の考え両方同意派です
適正PERについてはあたしも疑問です^^;
そもそも適正PERなど存在するのか、、、
でもまあ基本について一応学んでおく必要がありそうですので計算してみました☆
>私は日々の期待値が変動するから株価が動いているような気がします。
確かにそうですよね~
この本については、収益面からの適正値と資産面からの適正値の2通りの計算をしているのが興味深かったです。
収益面からの適正値についてはなるほど~と思うことも多く、、、
はじめまして。
なんとなく、ケチをつけそうな気がします。
本日の株価=時価=本当の値段=現在の適正値
私の場合は、ここから組み立てをします。
株価が毎日変動する理由は何かが問題になります。
私は日々の期待値が変動するから株価が動いているような気がします。
適正PERの存在を知りませんし、例え適正PERが存在したとしても株式の売買に役に立つとも思えません。
日本の株価は1960年頃に適正PERにあったと思います。
しかし、1990年まで30年間に渡って適正PERを離れ続けたのが事実です。
債券の世界は理論どおりに動く世界だと思いますが、株式の世界は理論どおりには動かない世界だと思います。
パンローリング本なので、読まれた方も多いのでは^^
>昨日の時点で、日米の金利差は「2.16」あります。
米3.54-日1.38=2.16です。
もしかして、日米金利差の縮小のせいでPER15倍以上でも外国人にとっては投資価値がでているから、以上に高いPERでも買われてるのでしょうか、、、
以前に、同様な内容の本を読んだ記憶が^^;
チェック・シートまでついてて、
読み終わった後「これでもう儲かったも同然!(^^)!」。
現実は厳しかったみたいです(/_;)
最後のほう、適正PERはわかりませんが、
昨日の時点で、日米の金利差は「2.16」あります。
米3.54-日1.38=2.16です。